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SAO二次創作者と、二次主人公ズの、やりたい放題桃太郎
第三章 救出作戦
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「な、なんのことだ……」
まさき「さきそこの部屋にいた少女を襲っていた毒虫の血清だ。さっさと言わないと……」
まさきは突きつけていた短剣を男の目の前にかざして見せた。
まさき「これは遅効性で、かつ致死率100パーセントの毒が塗られてる。死に至るまで5時間。その間地獄よりも過酷な苦しみを味わい、そして死ぬ。……さて、どっちがいい?」
「ひっ!わ、分かった!言う、言うよ!其処の棚だ!下から二段目。左から三番目の瓶!」
喚くように男が言って、棚の一カ所を指差す。
「さ、さぁ。言ったんだ。これで……!
まさき「ご苦労」
まさきは短く言うと、短剣で首元を一瞬で掻き切った。
「か、は……ッ!」
ひゅうひゅうと空気が抜ける音を喉から漏らし、十秒も経たないうちに男はこときれた。まさきは男の死体を無造作に横たえると、言っていた場所を探す。
まさき「……これだな」
まさきはその棚の中から一本の小瓶を取り出すと、全速力で少女がもといた場所に戻った。
まさき「おい、大丈夫か? しっかりしろ!」
まさきが戻ると、少女は壁に寄りかかったまま力なく項垂れていた。まさきが駆け寄って肩を揺すると、僅かに瞼を持ち上げて光の消えかかった濡れ羽色の瞳がまさきを視界に収める。
まさき「ほら、血清だ」
僅かながらも意識があることを確認したまさきは、血の気の引いた、しかしふっくらとした唇の間に血清を流し込む。
?「ゲホッ!ゴホッ!」
まさき「焦るな。ほら、水だ」
?「……!」
少女は差し出された水筒をぐいと呷って中の水を一気に胃へ送り込むと、力尽きたように意識を失った。一瞬背筋にひやりとしたものを感じたまさきだったが、彼女がすぅすぅと寝息を立てていることを確認して、ほっと安堵する。
まさきは彼女の隣に腰掛けると、隣の少女を見た。肌は雪のように白く、美しい塗れ羽色の髪と重なって美しいコントラストを描いている。顔のつくりはあどけなく、どこか天使のような雰囲気を感じさせるが、その体つきはしっかりと女性特有の丸みを帯びていて、戦闘とまさきが帯を緩めたせいで僅かにはだけた着物の間から覗く鎖骨や胸元が、艶やかな色気を醸し出す。
まさきはそんな少女の隣に腰を降ろすと、しばしの間、彼女の目覚めを待った。
えみ「ん……ぁ……」
どれほどの時間が過ぎただろうか。深い深い底に沈んでいたえみの意識が、ようやくぼんやりと覚醒した。
身体が重く、頭がズキズキと痛む。
えみ「あ、れ……わたし、一体……」
海賊に連れてこられた後、この部屋に剣を持ったまま閉じ込められたことまでは覚えている。確かその後、大量の毒虫に襲われて――
えみ「……っ!!」
身の毛がよだつ感覚に襲われたえみが、恐怖と不快感を
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