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宇宙を駆ける一角獣 無限航路二次小説
第二章 六話 面接とレース
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同士だ。あのレース、妨害は許可されていないが通るコースに罠がわんさか仕掛けられているからだからレース中は宙域に青い花火が上がる。」

艦船が撃沈されるとインフラトンインヴァイダーが爆発してインフラトン粒子の青い爆光が広がる。ルートンのいう青い花火とは撃沈された艦船のことを暗喩しているだ。

「そいつは物騒だな。しかし、どんな罠が?」

「それだ。たとえば動力付きの1qはある隕石。」

「なに!?」

1qといえばユニコーンの約半分の大きさである。それも動力付き。加速しながら突っ込んでくるタチの悪い質量兵器である。ユニコーンでも正面から喰らいたくはない。

「そんなんで生き残れるやつがいるのか?」

「小マゼランの人間でこれに参加するやつは滅多にいないさ。小マゼラン製の艦船じぁ、どんなにやっても生き残るのがやっとで勝つことなんてできないからな。このレースの趣旨は大マゼランの艦船の品評会さ。小マゼラン組の参加者には悪いがな。」

「なんとまぁ......しかし、見る側にとっちゃ気楽なものか」

「そういう事だ。かくいう俺も去年は結構楽しませてもらった。」

「ふむ......しばらく賑やかになるな。ま、何もないよりは遥かにマシだが。」

ゲイケットは肩を竦めるとピザを食べてまた映画の鑑賞を再開した。
筋肉モリモリのマッチョマンがパイプを悪人に投擲して串刺しにしているところだった。



ユニコーン 仮想空間

「ぬぅぅうああ!」

「でりゃぁぁぁぁ!」

仮想空間の宇宙で、二機のジェガンがレーザー・ライフルを撃ち合っている。
片方のジェガンはレイアムが操り、もう片方はカトーが操縦している。

二機は絶妙な距離を保ちながら必殺の一撃を直撃させるために目まぐるしく飛び回っている。
レーザー・ライフルの威力は弱いのでジェガンの装甲ならば一撃くらった程度ではビクともしないが二機は長引く戦闘の中でチョコチョコと被弾して行きそろそろ耐久値がレッドゾーンに突入しつつある。
この模擬戦を観察している白野にとってはどっちが勝とうとも生き残っている二人を雇用する事は確定している。
ちなみの他の候補達はバスターゾン級の対空砲火で撃墜されるとか、その後の模擬戦でやはり撃墜されるとかしている。

「そこ!」

「なんの!」

今また、レイアム機の放ったレーザーを急角度に旋回することでカトー機が躱す。

「今度はこちらから!」

「くっ!?」

旋回直後に急ターンをかけてレイアム機を正面に捉えたカトー機はレーザー・ライフルの残存エネルギーすべてを使い切るつもりで怒涛の乱射を仕掛ける。

「ちぃっ!」

対するレイアム機は直撃を避けるために機体を翻させた。
その行動は正しく、
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