暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第37話 温泉へ行こう
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こんにちは。ギルバートです。帰還翌日からの特訓は、“物理的”な意味で地獄でした。塩田設置の為に半年以上碌に訓練して居なかったので、剣も体力も洒落にならない位に鈍っていたのです。まさかその所為で、こんな事になるなんて思いもしませんでした。
そうなった経緯を思い出すと、思わずため息が出てしまいます。
以前購入した謎の魚ですが、結構な高級魚だった事が発覚しました。コックに塩と謎の魚を渡した時に、コックが何故か「本当によろしいのですか?」と聞いて来たので、私は気軽に「良いですよ」と答えててしまいます。その時やたらとコックに気合が入っていた理由に、私は気付きませんでした。
結果。帰還日初日の夕食に出て来た料理は、少し焦げ目が入った白い塊でした。それを目の前で、槌を使い叩き割られたのです。中から出て来たのは、私が渡した謎の魚と香草類でした。……ここまで言えば、この料理の名前は解っていただけると思います。
……謎の魚の塩包み焼き。私が以前に、コック達との話のタネにした料理です。
最初は貴重な塩を無駄に使った料理と思われたのか、家族全員に(何故か)私が非難の目で見られました。しかし食べてみると、その態度は吹き飛びました。味は金目鯛そっくりで、物凄く美味だったのです。御馳走様です。
ちなみに私の分は、ティアに半分取られました。最近餌のやり過ぎか、ティアが重くなって来ているのが気になります。デブ猫にならないうちに、何らかの手を打っておくべきでしょうか?
しかしどんな美味しい料理でも、貴重な塩の消費量に釣り合いません。父上と母上の機嫌を回復させるには、もうひと押し必要です。
そこで
最後
(
トドメ
)
に、塩の再利用方法を伝えると皆を満足させる事が出来ました。
次の日の訓練時に、母上達は怒っていませんでした。私は地獄の軽減か回避の成功に、口には出しませんでしたが心底喜んでいました。
しかし、現実は残酷でした。訓練時に私の鈍りっぷりを確認した母上達は、純粋な善意から私を特訓すると宣言したのです。
母上曰く。塩田設置で遅れた分は、私が取り戻させてあげるからね。……だそうです。
(思いっきり余計なお世話です!! そんな善意は要りません!!)
そんな意見が通るはずも無く、(と言うか、口にしようものならスパルタ度3倍です)私は“物理的”に地獄に落ちました。
そんな地獄を味わった甲斐もあってか、2週間もすれば身体も慣れ、体力と剣のキレを取り戻す事が出来たのです。地獄が終了した時は、思わず信じてもいない神に手を合わせてしまいました。しかし安心ばかりもしていられません。ふと気付くと、私の仕事の幾つかがボッシュートになっていたのです。
魔法の道具袋を使った“塩田の製塩量誤魔化し
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