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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第37話 温泉へ行こう
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なかった私に向かない事を切に願います。……まあ、無理なのでしょうね。涙出そうです。
ペガサスの準備が終わると、いよいよ出発です。アナスタシアは、ディーネのペガサスに同乗しました。恨めしそうな表情を浮かべる母上に、元気良く出発の挨拶をしました。
ディーネの騎乗技術は、年の割に見事で危なげなくついて来ます。後ろに乗っているアナスタシアも、ディーネの騎獣操作に不安を感じていない様で、ニコニコと笑っていました。
「ディーネ。その調子でついて来るんだ」
「はい」
父上がディーネに声をかけます。
「しかし、騎獣操作は思っているよりも体力の消費が激しい。疲れを感じたら、すぐに報告する様に」
「はい」
ディーネの返事に、父上が満足そうに頷きました。そしてエディとイネスに、ディーネに注意するよう目で指示していました。
そのまま湖まで、何事も無く到着する事が出来ました。ペガサスからアナスタシアを降ろしたディーネは、立ったまま軽い柔軟をしていました。それが終わると、一度満足そうに頷いてこちらへ歩いて来ます。アナスタシアは湖の畔に移動して、熱心に湖の中を覗き込んでいました。
「お疲れ様です。ディーネ、疲れは大丈夫ですか?」
「思ったよりも疲れましたが、これ位の距離なら問題ありません。それよりここが精霊が居る場所なのですね。……想像通り綺麗な場所です」
陶酔した様に周りを見回すディーネに、以前のこの場所を知る私は、つい苦笑いを浮かべてしまいました。ふと父上の方を見ると、同じような苦笑いを浮かべています。どうやら同じ事を考えた様です。そこから更に周りを見渡すと……。
「アナスタシア。あんまり乗り出すと、湖の中に落ちますよ」
湖の中を覗き込むのに夢中なアナスタシアに、一応釘を刺しておきました。しかし「は〜い」と返事は来ましたが、何処まで聞いているか激しく不安です。
取りあえず、早々に小島の精霊の大樹の前に移動して、父上と私の用事を済ませてしまいましょう。
「あっ!! 魚だーーーー!! ……あっ」
アナスタシアの声に次いで、ドッポーーーーンと言う水音が響きました。
私は内心でため息をつきながら、杖を抜くと……すぐに父上が《念力》を発動して、アナスタシアを湖から引っ張り出しました。私はそれに便乗して、《凝縮》の魔法を使いました。イメージはアナスタシアの服や身体の周りから、水分を奪い集めるイメージです。
私が集めた水を捨てていると、父上の《念力》から解放されたアナスタシアが突っ込んで来ました。そのまま私にしがみ付き、大泣きし始めます。(勘弁してください)
「ほら。アナスタシアが、私の言う事聞かないからですよ」
「にいざば。ごべんなざ
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