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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第37話 温泉へ行こう
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です。内容は精霊の加護である“豊作の加護”と“温泉”についてです。“豊作の加護”は範囲が不明瞭で、何処までが有効範囲か聞く為です。当然加護範囲を優先して、開墾した方が効率が良いのです。温泉は純粋に、入ってみたいですからです。精霊達の地下水路の手際を見る限り、もう完成しているはずので、ちょっと温泉に寄れば入れます。

 加護の事は以前に話しておいたのですが、誰も行きたがりませんでした。私があれほど温泉の魅力を、熱く語ったのに……。私が不思議に思っていると、その原因は出発直前に判明しました。

 朝早くから騎獣を玄関前に回してもらい、今回の護衛であるエディとイネスも既に配置についています。グリフォンに乗り込む前に、父上が不思議そうに聞いて来ました。

「ギルバート。ウエストポーチ(使い魔)は分かるが、そのリュックは何だ?」

「バスタオル2枚と自作の(おけ)が入っています」

 私が答えると、その場に居る全員が不思議そうな顔をしました。

「何故そのような物を持って行くのだ? 騎獣による外出は、荷物を可能な限り減らすのが原則だぞ」

 父上が軽く注意して来ました。もっともな意見ですが、ここは見逃してほしいです。

「いえ、ちょっと温泉に入りたいな。と、思いまして……」

 この場では不謹慎でしたか? そうなら失敗ですね。反省です。

「オーギュスト。私の分のバスタオルも用意しろ」

「はい。ただちに御用意します」

 あっ……父上も入りたいのですね。解ってくれるのは嬉しいです。

「アズロック!!」

 父上を呼んだ母上が、思い切り“私も行きたい!!”と、目で訴えています。そのすぐ横で、ディーネとアナスタシアも同様の視線を私達に向けていました。

 皆が興味を示さなかった理由は、忘れていたか、まだ入れる状況じゃないと思っていたから……ですか。

「私とシルフィアが前準備なしに、同時に領地を開けるのは不味いだろう。ここはすまんが、留守番していて欲しい」

 父上が母上の説得にかかりました。母上も父上の言いたい事は理解しているので、悔しそうにしながらも文句は言いませんでした。

 しかし、その制約に縛られない人が2人います。

「お父様。すぐに私の騎獣ペガサスを、ここに回します。私の分のタオルも用意してください」

 ディーネ。もう行く気満々ですね。メイドが館に走ろうとしましたが、中から出て来たオーギュストに手で制されました。その手には、バスタオルが6枚ありました。リュックに余裕があったので、バスタオルは私が全て受け取ります。

「父様。姉様。私も行きたい」

 まあ、そうなりますよね。で、ここで父上とディーネが了承すると……。母上が物凄く凹みました。母上の怒りが、事前通告し
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