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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第37話 温泉へ行こう
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危険を感じたからです。そんな私に、アナスタシアは言い募って来ます。
「兄様はあたしの事を、助けてくれるよね? 見捨てないよね?」
本能が不味いと告げました。なので、少しだけ譲歩した返答をします。
「出来る限りの事はする。と、約束します」
「出来る限り?」
そんな目で見ないでください。私は、その視線に耐えようとして……耐えられませんでした。
「解りました。アナスタシアを助けると約束します」
「兄様。ありがとう」
ベッドの縁に座る私の膝に跨り、腰と身体を密着させ身体全体ですりすりして来ます。一方で私は、どんな内容がアナスタシアの口から飛び出すか、内心で戦々恐々としていました。
そして……。
「兄様。あたしレイピア駄目みたい。何か良い武器ない?」
(そう来たか!!)
アナスタシアがレイピアを使うのは、母上の我儘による物です。確かにレイピアが向いていないとは、だいぶ前から感じていました。母上を落ち込ませたく無くて、言い出せなかったのは私も悪いです。そしてそれは、母上も理解している様です。しかし、努力するアナスタシアに「向いていない」とは、母上も言い出せない様でした。
「母上には相談したのかい?」
「怖くて相談出来ない」
ここは母上の自業自得ですね。しかし母上は、あれで繊細ですからね。第三者(私)が、正面からその事を指摘すると泣いてしまいそうです。ここは、私が悪者になるしかないですね。
「解りました。思いつく限りの武器を試してみましょう。但し、暫くの間は母上には内緒ですよ」
「うん♪ 兄様。だ〜い好き♪」
アナスタシア。お願いだから、傾国なんて呼ばれる女にならないでくださいね。……いや、流石にそれは無いですね。……タブン。
「はぁ〜〜〜〜」
特に印象に残っていた三つの例を思い出し、私は盛大に溜息をついてしまいました。
アナスタシアの厄介な所は、私が聞く気が無い時や不快に感じた時はアッサリ引くのに、少しでも聞く気があると要求を強引にねじ込んで来る所です。
……アナスタシアは、まだ8歳になっていないはずなのですが。末恐ろしいです。それと「妹に甘過ぎる!!」と言う突っ込みは、自覚しているので無しの方向でお願いします。
シスコン? ……言い返せない。
それから、ボルグの訓練の一環として狩りの練習にも行きました。鷹狩りみたいで、何気に面白かったです。……ボルグは見た目ミニマムなのに、パワフルでした。だって、鳥なのに自分より大きな獲物(50サント位の猪)を、普通に掴んで飛んで来るのです。何らかの魔法的補助があるのでしょうが、最初に見た時は度肝を抜かれました。
ボルグが仕留めた獲物の代わりに、
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