暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第37話 温泉へ行こう
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突入して行きました。
「お休みなさ〜い!!」
「ヌゥ!! 主これは!?」
どうやら、ティアが起きてしまった様です。
「ティア。大人しくアナスタシアの抱き枕になっていてください」
「主。この埋め合わせはするのじゃぞ」
ティアの言葉を、適当に肯定しておきました。
作業が一段落して眠気が訪れると、私はティアを挟んだベッドの反対側に横になりました。かなり時間が経っていたので、2人?は先に眠ってしまった様です。アナスタシアが気持ちよさそうに寝ていたので、寝顔を指で突いてやろうと思いましたが可哀想なので止めておきました。
朝起きると、何故か私がアナスタシアの抱き枕になっていました。原因は夜中にティアが起き出して、避難したからの様です。
取りあえず起きる時間なので、アナスタシアを引き剥がし揺すりました。
「ヤァ〜〜。あとちょっと〜〜」
「駄目です」
アナスタシアが私の体に抱き付こうとしたので、手をかわし私はそのまま毛布を剥ぎ取りました。
「ぶぅ〜〜〜〜」
私は膨れるアナスタシアの上半身を、無理やり起こしてベッドの上に座らせました。
「ほら。膨れない。自分の部屋に戻って、着替えてください」
私はそこまですると、役目を果たしたと言わんばかりに着替え始めます。しかし私が着替え終わっても、アナスタシアはベッドの上から動こうとはしませんでした。
「早く部屋に戻って着替えないと、朝食に遅れてしまいますよ」
「……兄様。抱っこ」
流石に甘え過ぎです。
「却下」
「うぅ〜〜。抱っこ」
暫くアナスタシアと睨み合いましたが、結局部屋まで運んでしまいました。
アナスタシアよ……兄は将来君が、とんでもない悪女にならないか心配です。……かなり切実に。
例 その3
その時私は行儀悪く、自室のベッドに寝そべったまま本を読んでいました。ティアも散歩で不在だったので、のんびりと1人を満喫中です。そんな時、部屋のドアがノックされ「兄様」と、声を掛けられました。
「アナスタシアですか? 如何かしましたか?」
アナスタシアは私の声を確認すると、部屋に突入して来ました。そして、サッと室内を見回し何かを確認すると、ドアにロックをかけ部屋にサイレントをかけます。
「アナスタシア?」
様子が変な事に気付いた私は、本に栞を挟んでうつ伏せに寝て居た身体を起き上がらせます。ベッドの縁に座り直し、スリッパを探し目線を落としたところでアナスタシアに正面から抱きつかれました。
「兄様にお願いがあるの」
「如何したのですか?」
私は反射的に聞き返しました。ここで無条件に首を縦に振らなかったのは、何となく身の
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