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鉄槌と清風
69部分:67:相談/模擬戦
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 咳で良彦をさえぎったシャッハに苦笑しつつ、冗談交じりにそういってくるカリム。

 「いや、知り合いの友人だと…年齢的につりあいそうなのは一人いますが、どう思うヴィータ、ヴァイス何だけど」

 「良い奴なのは、確かだな…実際あってみねーと後はわかんねーな」

 そういってる二人に

 「どんな方なんですか、その方は?」

 と、問うシャッハ。

 「ぱっとみ軽い奴に見えるけど、結構しっかりしてるし根性もあるな、今は立ち直ったし」

 「だな、それにミッド式の精密射撃型で、特化型だけど腕前はエース級だ」

 「後はヘリの操縦の腕前も一流…多分ゆりかごの時の戦闘映像に映ってるのがあると思う」

 そういう2人に、カリムは頷いて。

 「折角ですし、今度紹介してください」

 と、微笑むのである。



 暫く後、場所を移して、騎士団の訓練場、久しぶりに良彦とシャッハとの模擬戦である。
 対シャッハ戦績は、此処暫くは5分ながら、最初から考えると…勝率は考えたくなくなるレベルだったりする。

 「さて、んじゃ久しぶりに一本お願いします」

 『セットアップ』

 「こちらこそ、よろしくお願いします」

 『セットアップ』

 二人が騎士甲冑を身に纏う。
 ある程度はなれて向き合う二人…良彦はシャッハ相手にする時は壁などに近づかないようにしている。
 『凪』は壁があれば壁だと判断し、そっち側は無視してしまう、だが…シャッハは壁だろうが構わず中を移動してくる移動系の騎士だ、壁からの不意打ちで何度か倒されている。

 「行きますっ!」

 風を纏わせた右拳を踏み込みから素直に突き出す。
 これを双剣型…トンファーにしか見えないが…のデバイス、その根本で受けながら、反対のデバイスを振りぬく。

 それを構えていた左拳で『弾き』向きをそらす。
 此処まではほぼ何時も通りの展開。

 「では…参ります!」

 一旦お互いが距離をとり、シャッハの鋭い踏み込みから回転させたデバイスが唸りを上げ迫る。
 それを回転しながら、左バックハンドで『弾き』ながら、その回転を載せたローキックをシャッハへと放つ良彦。

 一歩、一瞬のバックステップでローキックをかわし、素早く踏み込み、此方も回転しながらデバイスを打ち込むシャッハ。
 回転速度をあげ、迫るデバイスをミドルキックで『弾く』良彦、そのまま回転し、ミドルをハイキックにつなげて行く。

 頭に迫るハイキックを、身体を沈ませる事で避け、足が通り過ぎた所へ、両手のデバイスをそろえ、下から上へ振り上げる。
 回転していた身体を、無理矢理止め…足元に砂煙が上がる…下からのデバイスの振り上げに、両手に小さな盾と風を纏い、受け
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