第九十七話
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第九十七話 華奈子の提案で
華奈子は自分達の部屋の中で美奈子にだ、今日はこんなことを言った。
「ねえ、あたし達も家庭科でお料理習ったじゃない」
「その前からお料理作ってるけれどね」
「お家でね」
二人で作っている、実は二人共料理はそれなりに得意だ。華奈子の場合はよく周りから意外だという様に周囲に言われる。
だが、だ。華奈子も料理が得意なのでこう言うのだ。
「だから今度ね」
「作ってみるのね」
「そう、二人でね」
そうしようかというのだ。
「そうしない?」
「そうね、じゃあ何を作るの?」
「カレーにしない?」
華奈子が出した料理はこれだった。
「ここはね」
「カレーなのね」
「何となく食べたくなったから」
だからだというのだ。
「カレーにしない?」
「別にいいけれど」
美奈子も特に反対しなかった。カレーは好きだからだ。尚言うまでもなく華奈子もカレーはかなり好きである。
「それじゃあね」
「ええ、じゃあどんなカレーにするかね」
「そうね、牛肉のカレーもいいけれど」
それでもだとだ、深く考えて言う美奈子だった。
「他のカレーもあるじゃない」
「そうよね、色々とね」
「具体的に何を入れるかよ、それと」
「それと?」
「私達だけで食べるのもね」
それもどうかとだ、美奈子から言ったことである。
「何か寂しくない?」
「じゃあお父さんとお母さんにも食べてもらう?」
華奈子は美奈子の言葉を受けて考えて返した。
「そうする?」
「そうね、それもいいかしら」
「どうせなら晩御飯でね」
「いいわね、それじゃあね」
美奈子は華奈子の言葉に頷いた、そうしてだった。
二人で家族の晩御飯のカレーを作ることにした、だがここでもだった。具体的にどういったカレーを作るかというと。
「何作ろうかしら」
「何カレーよね」
「甘口か辛口かも決めてね」
「それでよね」
「ええ、どういったカレーをお父さんとお母さんの為に作るのか」
「そこから考えないと駄目ね」
「そうなるわ」
美奈子は華奈子に対して言う、そうしたことを言って話してからだった。どういったカレーを作るのかを考えるのだった。
第九十七話 完
2014・1・10
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