暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第56話 鬼神降臨
[12/12]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
たんだ! ……なのに、なのになんでこんな!!
僕が最後のエクスカリバーを砕くと同時に、火織さんの左肩から右脇腹にかけて斬り裂かれ、そこからまるで噴水のように鮮血が舞っていた。
僕はどこかで思ってたんだ。火織さんは僕なんかよりずっと強い。例えこの勝負の結果がどのようになろうとも最後には結局火織さんはケロッと今まで通りにこやかにしてるんじゃないかって。
でもじゃあ、目の前のこれは一体何だ? 目の前で真っ赤な血を噴き出している彼女は……?
この時僕はようやく気付いた。火織さんも僕達と同じなんだって。斬られれば血が出る、か弱い一人の女の子なんだって! なのに僕は、そんな彼女を! こんなことをしたいがために
禁手
(
バランス・ブレイカー
)
に目覚めたわけじゃあ……!!
と、その時
ふぁさっ
誰かに頭を撫でられた。見れば……えっ? 正面の火織さんがいつものにこやかな表情で僕の頭を撫でていた。
「よく頑張ったわね祐斗。お姉さんは嬉しいわよ」
火織さん! 良かった、無事だったんだ! なんだ、やっぱり火織さんは僕なんかじゃ敵わないほどの……
ズルッ
……え? 目の前で笑いながら僕の頭を撫でてくれていた火織さんの体が傾いて……そして……
ドシャァッ!
という音と共に地面に倒れた。そして倒れた箇所からおびただしいほどの量の血が広がり始めた。どうして、だって君はたった今までいつも通りに笑って……!
「火織!」
「火織さん! しっかりして下さい! 今治しますから!」
皆が火織さんに駆け寄り、アーシアさんが火織さんの治療を始める。でも僕にはそれらのことが目に入らなかった。
こんな、こんなはずじゃない。こんなこと、あっていいはずがない!!
「火織さん……火織さん………………火織ぃッ!!」
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ