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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第279話】
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は私が動く【一拍早いだけ】の動きよ? お姉さんには通じないわね♪」


 楯無さん所か、下手すりゃ目がいい相手には簡単に見極められるかも。

 今のが裏奥義というやつなら、中国拳法の太極拳やらジークンドー、フィリピンのエスクリマ――カリの方が凄く見える。

 俺の中ではもう既に勝負は決した為、後は気楽に見るだけだが一夏は往生際が悪く、楯無さんの足首を掴む。


「あら?」

「今度こそ、もらったぁっ!」


 そんな叫びと共に、無理矢理真上へと投げ飛ばす一夏。

 普通なら無理だが、やはりこれもISの恩恵から来るのだろうか……。

 空中で引っくり返る楯無さんの胴をとろうとする一夏だが、やはりそれも通用せず、右腕を畳に突き出し、軸として一夏の真上を取るように腕だけで跳躍――。

 着地と同時に背後からの切れ味鋭いカポエラキックが、一夏の腕にめり込む。


「なぁっ!?」

「うふふ。 そういった奇襲もお姉さんには想定済みよ?」


 楽しげに告げる楯無さんは、情け容赦なく一夏の身体に打撃を叩き込んでいく。

 全部が全部、解るわけでは無いが足技はカポエラで、拳はマーシャルアーツだろうか?

 ――少なく見ても、柔道もやってるし、合気道も習得してる……。

 最強だと自負するのも分かるぐらい、一夏との差は歴然だった。


「……一夏、もう諦めろ。 どんなにやってもお前がその人を倒す可能性はゼロだよ」

「う、るせぇ……ッ! ……俺は……男だ…ッ! 意地でも負けられねぇッ!!」


 そうは言っても、既に足にキテる一夏を見て俺は――。


「足にキテるじゃねぇか。 ……これ以上やっても目に見えてる。 意地でどうにかなるなら、どんな奴も負け知らずだよ」


 指摘するが、聞く耳持たないのかはたまた難聴をまた患ったのか――。


「でやああああっ!!」

「ふふっ。 ……意地も解るけど……やっぱりそれは無謀よ、織斑君?」


 殴りかかる勢いで掴みかかる一夏を、まるでマタドールが猛牛をあしらうかのように避け――。


「えっ……」

「残念。 直線的な動きは読みやすいのよ、織斑君?」


 避けた際に腕を取って捻りあげ、そのまま畳に突っ伏させる楯無さん。

 完璧に決められた技を外すことは叶わず、楯無さんがちょっときつく決めると――。


「がぁ……ッ!? …………」


 ……沈黙。

 見たところ、自衛隊が習う間接技にも見えた。

 見た目は地味だが、神経など圧迫して失神するぐらい強烈な痛みだとか親父が言ってた。

 ……何にしても、一夏が沈黙した=気絶という事で、楯無さんの圧勝だろう。

 呼吸一つ乱
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