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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第279話】
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いう理由で何とかってよく言うが――正直、無謀にも程があるし、この女尊男卑な世界でそれを言って笑われないのは結局は【姉の名前】だと言うことには気づかない。
倒れたままの一夏は――。
「まだまだ、やれますよ……!」
少し横になれたからか、息を吸い、吐いてから勢いよく跳ね起きた。
「うふふ。 頑張るのと無謀はまた違うものよ、織斑君?」
「無謀かどうかは、次でわかるさ……」
そうは言うが、一夏の足がふらつくのを俺も楯無さんも見過ごさなかった。
基本、足がふらつくのなら軸足を攻めれば相手も堪らずダウンするだろうが……余裕からか、楯無さんは攻めずに一夏を眺めるだけだった。
その間に、一夏は深く息を吸い、吐くという動作を二度行い、集中したのか真っ直ぐと楯無さんを見据える。
「む。 ……本気……だね」
笑みは絶やさぬものの、無言で見据えてくる一夏に対して、楯無さんも一夏の筋肉の動きやその他動作などを見逃さない鋭い眼差しで注視していた。
「………………」
静寂が訪れた畳道場――相対する二人。
外では部活動を行ってるのか、女子の掛け声が耳に届く。
空気だけなら、正直張り詰めているものの――どうにも俺の頭の中では前に一夏が言ってた【裏奥義】がちらつく。
……ネタは解らないが、子供でも習得できる裏奥義って大した事ない気がする。
……どんなに格闘センスのある人間でも、子供の頃から流派の裏奥義を習得できるって、まず無いだろ。
日々の基礎鍛練がものをいい、そこから試合や乱取り等で経験を積んで、早くても中学三年辺りじゃないと。
……てか、小学生だとまだ骨がちゃんと成長してないから逆にそれを一夏に教えた篠ノ之流師範の指導の資質が問われる。
――まあ、多分現実は一夏が秘伝書的な物を読んで真似ただけかもだが。
――と、一夏が動く。
目に見る限り、早いとは思ったが――ただの先手必勝とも呼べる動きにしか見えない。
それでも、楯無さんから見れば急な速さで、軽く目を見開くも、直ぐ様半歩下がる。
半歩下がった楯無さんが、足を着地する前に一夏は腕を取る――その瞬間の表情は、勝利を確信した様にも見えた。
……だが、現実はそう甘くはない。
力任せに一本背負いで投げ飛ばす一夏。
だが、空中で器用に体位を入れ替え、足から着地した楯無さんは返しの一本背負いでまたも一夏を背中から叩き落とす。
――何だか、今の楯無さんの体位入れ換えは【猫柳】って何かの漫画で見た技に近い気がした。
「がはっ!」
「うふふ、残念でした〜。 ……織斑君、さっきの動きは確かに速かったけど……所詮
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