第十四話
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ってたけ ど……。
「……助けるか。貴重な仲間を失うわけにはいかんしな。沙和、………………はあるか?」
「斥候の話しだとあの両側にそりたつ壁があるところなの」
沙和が場所を指差す。
「よし、ロッタは俺とこい。クロエと沙和は……………だ。分かったか?」
「分かった」
「分かったの」
さぁて、やるか。
「やはり王双殿も英雄になる人物ではなかったか……まぁいい。これが袁術軍での最後の奉公だ」
山あいの開けた場所で黄巾軍に囲まれた趙雲は武器を構える。
「恐れる者は背を向けよッ!! 恐れぬ者はかかってこいッ!! 我が名は趙子龍ッ!! 一身これ刃なりッ!!」
「ぶち殺せェーーーッ!!!」
『ウオォォォォォーーーッ!!!』
黄巾軍が趙雲に突撃する。
「はいはいはいはいぃーーーッ!!」
趙雲は攻撃をかわしつつ、黄巾兵士の腕や頭を斬り、その命を刈り取る。
しかし………。
「(チッ……倒した敵で足場が……)」
「身動き出来なくなってるぞッ!! 取り囲んでなぶり殺しにしろッ!!」
「くっ………だが私はまだ負けんッ!!」
趙雲が攻撃をしようとした時だった。
「ホーリーランスッ!!」
『ッ!?』
突如、黄巾軍の上空から巨大な光の槍が降ってきた。
『ギャアァァァァァーーーッ!!!』
運悪く、光の着弾地点にいた黄巾兵士は槍の餌食となった。
―――王双SIDE―――
「……私、人を殺したんだ………」
俺の前にいるロッタが呟く。
「……気にするなと言わん。でもこれが現実 だ」
「うん………」
只今ロッタと馬で二人乗り中。何かこのまま抱き締めたいのはマイソロ初代からロッタを使用してきた影響か?
「ロッタ、援護してくれ」
「分かったわ……」
俺は日本刀を抜く。
「突撃ィィィーーーッ!!!」
ザシュッ!!ザシュッ!!
「ぐぺッ!?」
「ガパァッ!!」
黄巾兵士の首や腕を斬り、それが宙を舞い、血が雨となる。
「ホーリーランスッ!!」
ロッタが援護射撃として再び上空から複数の聖なる槍を黄巾軍に降らせる。
「ギャアァァァァァッ!!」
「な、何だコイツらはッ!?」
「……王双殿……ロッタ……」
趙雲は思わぬ援軍に手を止める。
「ハアァァァッ!!」
『ギャアァァァァァッ!!』
「趙雲ッ!!」
突き刺した黄巾兵士を蹴りで倒すとやっと見つけたな。
「王双殿………」
「馬鹿野郎ッ!! なに単騎突撃してやがるんだッ!! 死にたいのかッ!!」
「し
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