暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜無敵の転生者〜
無敵は再び異常な普通と出会う。
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マスター、駄目ですよ。そこは聞き流してあげないと』
「う、ウサギが喋った・・・!」
動物が大好きな耀、目がキラキラしている。
「・・・耀、皆を集めてくれる?」
「あ、うん。分かった」
耀を追い出してから、改めて健太は時雨に向き直る。
「久しぶりだね。無敵。消えたんじゃなかったの?」
「こちらこそ。異常な普通。お前の言葉を借りると『ところがギッチョン』ってやつさ」
時雨も健太も『0』を撒き散らす。
にらみ合いが数秒続いた後、健太がふっと息をはいて。
「まあ、ゆっくりしていきなよ。ただし、僕らの平穏は壊さないようにね?」
「ひゃははは!壊したら元通りにする。基本だろ?」
応接間に全員集めた耀は健太を呼びに行き、全員集合した状態になる。
「全員集合しているところで、こんにちは。天月時雨です。こっちはペットの天月ヒョウ」
「よろしくお願いします」
ついでにヒョウは人になっている。
「あれ?その子って人になれたんだ?」
「そういえば健太がいる時は人になっていなかったな」
周りを見て、全員が一歩ひいていることに時雨は気付く。
「おい、ヒョウ!いくら違う世界だとわかっててもレティシアに引かれるのは傷つくな!」
傷つくといっているのにテンションがあがっているように見える。
「・・・・なんか、すまん。だが、得体がしれなくてな」
レティシアが謝ってくるが、
「ああ、気にするな。んで、得体が知れない?それじゃ、こうすればいいのかな?」
時雨は『0』を撒き散らす。
それに一番反応したのは、耀。
「ッ!それは、健太の!」
「YES。あいつが箱庭に来ているときに・・・ちょっと、ね?」
「マスター、敵を作るような真似をしてどうするんですか?」
「ひゃは、まあ気にするなよ。ヒョウ」
「・・・・・・はあ、なにはともあれ歓迎するよ、ようこそこちら側のノーネームへ」
「よろしくお願いします。だな。こちらにいる限りはきちんとしようかな」
「「(絶対嘘だ・・・)」」
時雨を良く知る、ヒョウと健太がそう同時に思った。
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