スーパーロボット大戦OG外伝
0528話
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や、違うな。あぁ、そうか」
「アクセル?」
今度は先程と違って不思議そうなニュアンスで尋ねてくるレモンに、苦笑を浮かべつつ返事をする。
「いや、俺のミスだ。グラビコン・システムで軽くなった機体重量を甘く見ていた。グロウセイヴァーに乗ってるような感覚でバーニアを噴射した影響で、予想していたよりも素早い加速が行われたらしい」
「そう。機体に問題は無いのね?」
「ああ。今のは完全に俺のミスだ。だが、20m級の機体から15m級の小型機に乗り換えて、更に機体が稼働している時の機体重量は15t以下。機体制御に慣れるまでは少し苦労しそうだな」
そう言いつつも、俺の口調にニーズヘッグに対する期待感が隠しきれない程に浮かんでいるのに気が付いたのだろう。
「あらあら。今の貴男、まるで楽しい玩具を買って貰った子供みたいよ?」
笑みを押し殺したかのような返事を聞きながら、確かに今の自分は端から見るとレモンが言ったように見えるかもしれないと納得する。
ある意味でニーズヘッグの要の1つとも言えるグラビコン・システムは、T-LINKフレームに組み込まれているPS装甲同様に機体を起動させると自動的に起動するのを忘れないようにしないとな。
再度T-LINKシステムにより、俺自身の念動力を機体全体に行き渡らせてからツイン・ドライブのバーニアを少しずつ……本当に少しずつ噴射させていく。
すると次の瞬間には軽い浮遊感があり、ニーズヘッグは数m程度ではあるが空中に浮かんで停止していた。
なるほど、大体この感覚か。まだしっかりと身体には馴染んでいないが、これもまた繰り返す事でT-LINKシステムとの親和性が進み違和感がなくなってくるだろう。
飛行については取りあえず問題無しとし、コンテナから荒野の部分までゆっくりと空中を移動して着地する。尚、その際に機体に感じた衝撃もこれまでのグロウセイヴァーのものよりもかなり軽いものだった。
「続いては武器の試しを……と言いたいが、さすがにこの魔法球の中でヒュドラに内蔵されている武器は色々と危険性が高いか。なら……」
チラリとグレートグランドマスターキーが埋め込まれているヒュドラへと視線を向ける。魔法ならそれ程規模が派手じゃないものを使えばいいだろう。
『火よ灯れ』
本来なら混沌精霊としての力で無詠唱で発動する魔法だが、今回はニーズヘッグに搭乗して初めてという事もあり一応呪文を唱える。すると次の瞬間。
『おおおおおおおお』
再び外から聞こえて来るどよめき。
外部モニタで確認すると、グレートグランドマスターキーが埋め込まれている右中間にあるヒュドラの先端から巨大な炎の柱が吹き上がっている。
さすが魔法と言うべきか、ヒュドラに炎の熱が伝わってダメージを受けてい
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