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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第278話】
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ップを置く三年生女子に聞くと――。


「ええ。 そういえばまだ自己紹介してませんでしたね。 私は布仏虚(のほとけうつほ)。 妹の本音共々、改めてよろしくお願いします」


 折り目正しく、頭を下げる彼女に対して俺も――。


「此方こそよろしくお願いします。 もう知ってると思いますが、自分は有坂緋琉人――一組クラス代表をさせていただいてます」

「わ〜。 ひーくんの丁寧な挨拶はレアだ〜。 ぱしゃぱしゃ」


 余程珍しかったのか、自分の携帯で写メを撮り始めるのほほんさんに、布仏先輩は――。


「こら、有坂君を勝手に撮ったらダメでしょ?」

「はーい〜……。 ……でも、ひーくんメモリーに保存保存〜」


 ……俺の写メ撮ってどうするんだろうか?

 ……と、保存を終えたのほほんさんが笑顔で口を開いた。


「むかーしから、更識家のお手伝いさんなんだよー。 うちは、代々〜」


 代々って事は、かなり昔からそういった関係なのだろう。

 ……まあ「むかーしから」って言ってたから当たり前か。

 笑顔を見せるのほほんさんを見てると、一夏は――。


「えっ? ていうか、姉妹で生徒会に?」


 ……まさか今更そこに気づくとは、挨拶してここに居るって事は大体そうだろうし、何より布仏先輩は今朝、壇上で楯無さんの事を呼んでたのに――。

 そんな一夏の言葉に、苦笑しながら楯無さんは――。


「そうよ。 さっきもキミ達に言ったけど……生徒会長は最強でないといけない。 でも、他のメンバーは定員数になるまで好きに入れていいの、 だから、私は幼なじみの二人を入れたのよ。 ……本当は、もう一人入れたい子が居るけどね」


 少し寂しそうな笑顔を見せた楯無さんに、引っ掛かりを感じるのだが次の瞬間にはいつもの笑顔へと戻っていた。

 のほほんさんも、少し表情の陰りを見せたが、同じようにいつもののほほんとした表情に戻る。


「お嬢様にお仕えするのが私どもの仕事ですので」


 そう言い、まずは客である一夏から順にティーカップにお茶を注いでいく布仏先輩。

 手際の良さに、いつも彼女がお茶入れをしてるようだ――いい秘書になれると思う。


「あん、お嬢様はやめてよ虚ちゃん♪」

「失礼しました。 ついいつものクセで」


 互いに微笑を溢しながらやるこのやり取りに、やっぱり幼なじみだなぁっと思う。

 俺も未来とは、たまにこんな感じでふざけたりするから。

 それはそうと、更識家は名家なのだろうか?

 俺はあまりそういう事に詳しくなく、どちらかと言えば少し疎い方なので解らないのだが――。


「有坂君、どうぞ」

「ありがとう
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