第四章 三河最後の戦い
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すぐに、解った。
二人の眼前から忠勝が消えたのだ。
「!?」
何処に行った!?
と焦る二人、忠勝は椿の前方、宗茂後方に立っていた。
「蜻蛉切りによる、上位駆動だ我にとっての北側を活断した。」
蜻蛉切りの有効射程は三十メートル、己にとっての北側を活断すれば、活断分、北に十五メートル移動することになる。
(……冗談だろ)
(無茶苦茶だ)
二人にとって、恐らく最初で最後の同時攻撃、それをかわされ二人の頭が真っ白になってしまった。
そして、忠勝は蜻蛉切りを構える。
「蜻蛉切り!!」
響く忠勝の声この瞬間、椿よりも先に宗茂が動けたのは、単純な経験の差だった。
確かに椿は強い、だが
実戦経験は宗茂の方が貼るかに上だ、だからこそ椿よりも先に宗茂が動いたのは必然だった。
しかし、その経験が逆に仇となった。
宗茂は忠勝の後方へ回るために、空中に跳んだ、この瞬間宗茂は忠勝を見ていた。
激突、宗茂は空中で壁にぶつかったのだ。
見るとそこには、鹿角が重力制御によって造り出された、木材の壁があり宗茂それに激突ていた。
咄嗟に椿は、木材を斬ろうと跳ぼうとした。
この時、椿の失敗は立花・宗茂を見ていた事だ。
もし本多・忠勝を見ていれば、結果は変わっていたかもしれない
瞬間、椿の右肩に鋭い痛みが走る、見るとそこには、伸縮機構により引き伸ばされた蜻蛉切りの刃が、椿の右肩に深く突き刺さっていた。
そして、忠勝は伸縮機構で蜻蛉切りを引き戻す、右肩を深く刺された椿の体も、一緒に戻される。
忠勝は空いた方の、右手で拳を握り近づく椿の腹に自身の拳を叩き込む。
口から血を吐く椿、蜻蛉切りを右に振り椿の体が地面を転がる。
その間に鹿角は地面に着地した、宗茂を木材でつくったドームに閉じ込めた。
そして忠勝はドームに、蜻蛉切りを突き刺し叫ぶ
「結べ!!」
瞬間青白い光がドームの中から溢れた。
「すみません差し出がましい真似を」
「鎧の特殊機能だろ、気にすんな、あっちは二人で来てんだから」
「Jut. 劣った者は苦労しますね」
「この野郎」
忠勝が呟いた瞬間、宗茂を閉じ込めていたドームから突き出た物を見て、二人が驚く
「悲嘆の怠惰の仮想砲塔!?」
鹿角の驚きの声が響く
すると、倒れていた椿が忠勝達を見て言った。
「俺達の、勝ち……スね…だん……な」
そしてこれが椿が見た最後の本多・忠勝と鹿角の姿だった。
最後の最後で忠勝と鹿角によって、悲嘆の怠惰の砲撃はそらされ
結果的に三河は消滅、その責任としてP-01s ホライゾン・アリアダストの処刑が決
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