第四章 三河最後の戦い
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茂もう一方に椿が立っている。
椿は不精独楽で、再び忠勝の視界を塞ぐ
「芸が無いな」
忠勝は先程と同じ様に、竜巻を斬る。
そして、体を捻り後ろに振り向く。
すると、そこには忠勝に突っ込む宗茂がいた。
(……何を狙っている?)
一番最初と同じ流れ、椿が囮で本命が宗茂
忠勝は二人を、過小評価はしていない、だからこそこの流れに違和感を感じていた。
迷いなく忠勝は槍を宗茂に向かって突き刺す。
その瞬間宗茂は、空中に跳んだ。
そして蜻蛉切りの刃の上に着地する。
蜻蛉切りはその刃に写る物の名前を活断する、その為今蜻蛉切りの刃は宗茂の足が隠している。
それにより、蜻蛉切りは活断出来ないのだ。
(蜻蛉切りを足場にするか、いい判断だがそんな手が今の時代に通じるかぁ!!)
叫び忠勝は蜻蛉切りを、下げる
蜻蛉切りが下げられた事によって、宗茂は自然に空中に浮かぶそしてその瞬間蜻蛉切りが、宗茂の姿を写しこむ
「結べ、蜻蛉切り!!」
叫ぶ忠勝、その瞬間青白い光が蜻蛉切りから溢れる。
だが同時に忠勝の耳に、ある音が響くそれは宗茂の使う加速術式の音そして、椿の声だった。
「影鬼」
瞬間、忠勝の左足に鋭い痛みが走る、それは新名古屋城から輝く光の柱が生んだ忠勝の影から出た刃が忠勝の左足に刺さっていたのだ。
(完全では無いが、これで旦那の足は封じた。)
(次の攻撃が、私達の最後の攻撃)
((決める!!))
この瞬間二人の心が繋がった。
そして宗茂が動く、宗茂は空中の塵を足場にして、加速したのだ。
「一万七千倍加速!!」
加速と同時に右足が悲鳴を上げる、だが宗茂ばそれを無視し忠勝の後方に着地する。
この瞬間、忠勝と鹿角の目は宗茂を追っていた、だが次の瞬間、忠勝は前方に一つの気配を感じた。
「椿か!?」
先程椿は、忠勝の影に花天狂骨を突き刺していた。そして宗茂が椿の方へ跳んで来たと同時に、瞬歩で忠勝の前方に飛び出しのだ。
これは、忠勝も予想外だった。
既に忠勝は、石突きで宗茂に攻撃しようとしている。
こんな状態から椿の、攻撃を防ぐのは不可能だった。
そして宗茂も体を下げる事で、蜻蛉切りの石突きをかわし左足に加速術式を展開させる。
刻風・椿と立花・宗茂による同時攻撃、これを防ぐのはほぼ不可能な筈だった。
しかし、東国無双、本多・忠勝は二人の想像の遥か上を行く
「結び割れ。蜻蛉切り」
((何!?))
二人の頭に同時に疑問が生まれる。
何故ならば蜻蛉切りは、椿も宗茂も写していないからだ。
なのに、忠勝は何を活断したのか?
その答は
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