第一章 護れなかった少年
第二十四話 再会
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ったよ......ありがとう......」
リーダーらしき人が代表してかお礼を言う。
「いえいえ、当然のことをしたまでですよ」
笑いながら返すと、30前半くらいのおじさんが、
「おうおう、最近のちっちゃい子は礼儀正しいねぇ」
落ち着こう僕。きっと悪気があるわけじゃ無いんだよ。
とリーダーらしき人が口を開いた。
「おっと、そういえばまだ自己紹介してなかったな。俺はハク。一応ギルド《月読》のギルマスだ」
それにつられておじさんが、
「俺はブライだ。よろしくな」
破顔するブライさん。
「あ、僕の名前は――」
「「――蒼空?」」
名前を名乗ろうとした瞬間、誰かに先に言われる。
驚いてそっちを見ると......。
「やっぱり蒼空だ!!」
「ひっさしぶりだな、おい!!」
男女一人ずつがこちらを見ている。
う〜んやっぱ見覚えが......って、あ!!
「まさか芽衣と圭介!?」
「おう! やっと思い出したか!!でも、ここだと俺ケイ、って名前だからそっちで呼んでくれ」
「ああ、ごめんね、ケイ」
確かにネトゲで本名出すのはマナー違反だよな......。
と、ハクさんが恐る恐る聞いてきた。
「えーっと三人はリア友かい?」
「ああ、そうですよハクさん。昔はよく遊んでました!!」
ケイの言葉にうんうんと頷く僕と芽衣。
いやぁ、懐かしいな......。
「にしても蒼空」
と、芽衣に話しかけられる。
「何?」
「蒼空って今までどこにいたの?私達は中層にずっといたんだけど......」
「ああ、ずっと最前線にいたよ?」
「「「「「「!?」」」」」」
「いや皆さんそこまで驚かなくても......」
とブライさんが......。
「待て待て、聞いたことがある。確か29層のボスが男女二人組に倒されたって。確か男の獲物は刀で最近出てきた《居合》っつうスキルを使ってたらしい......」
「あ、それ僕だ」
「「「「「「!?」」」」」」
「や、だからそこまで驚かなくても......」
「ちなみに蒼空はどうしてここまで降りてきたんだ?」
「ああ、クエストで、《キングタイタン》を五体討伐って言うのがあって、それで」
「なるほど......」
「じゃあソラさんにお願いがあるんだが......」
「へ? 僕に?」
僕にお願いって......何だろう......。
「少しの間でいい。私達の専属コーチをやって頂けないだろうか?」
専属コーチかぁ......。
「不躾な願いだということは分かっている。――」
「いいですよ〜」
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