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八条学園怪異譚
第五十四話 コンビニの前その九
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「妖怪さんや幽霊さんが学園に出入り出来なくなって皆困りますよね」
 二人はこのことをだ、博士にここで言った。コンビニの中は至って普通だ。生活用品なりお菓子なりジュースなりが置かれていて店員さんがカウンターのところに立っている。カウンターには唐揚げやフライのコーナーがある。
 二人はその店の中を目で見回しながら博士に話すのだった。
「だったら封印とかは」
「そういうことは」
「よくないというのじゃな」
「こうしたのって絶対に封印しないといけないんですか?」
「そんな決まりないですよね」
「法律にはないぞ」
 博士は法学者でもある、だから二人にこう答えることも出来た。
「全くのう」
「ですよね、それじゃあ」
「特に」
「うむ、別に封印せずともよい」
 博士もこう二人に話す。
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