第七章
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狙いますよ」
その陽気な声でまた語る。
「絶対にね。やりますよ」
「そうですか。それじゃあ」
「期待していますよ」
「記憶に残るようにします」
これはいつもの言葉だった。
「頑張って」
こうして彼の最後のシリーズとなった。シリーズは日本ハムはまず初戦を落としたがそれ以降は順調に勝利を重ねていった。そうして第五戦まで進んだ。日本ハムは既に三勝している。あと一勝で勝利という状況だった。
その中で新庄はバッターボックスに向かう。後ろからファンの声援がかかる。
「今までよくやったな!」
「面白かったぞ!」
暖かい声援だった。
「よおやったな!」
「御前のことは忘れんからな!」
新庄は彼等を振り向かなかった。ただ背中にその言葉を受けるだけだった。そうしてバッターボックスに向かう。その彼を迎える中日ナインも温かい目だった。
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