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ヘタリア大帝国
TURN126 グスタフラインその三
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「ここだ」
「あっ、そこなんだ」
 イタリアがそのポイントを見て声をあげた。
「そこから行くんだ」
「イタリアさんは気付いたみたいだな」
「そこ凄い難所なんだよ」
 そこを進むには、というのだ。
「大きな船じゃとても行けないからね」
「だから船は通らないな」
「うん、大きな船はね」
 そうしないというのだ。
「普通は無理だから」
「そう、普通はだ」
 東郷は思わせぶりな口調で話していく。
「ここは突破出来ない」
「しかしですね」
「普通ならだ」
 今度は日本妹に言う。
「それは出来ない」
「じゃあ普通じゃない方法でいくんだね」
「このアステロイド帯を一斉射撃で小惑星や難破船の残骸を潰してだ」
 ただのアステロイド帯ではなかった、その辺りには古今の多くの難破船も漂っているのだ。それも障害になっているのだ。
「そこを開けてだ」
「それでだね」
「そこから軍を向ける」
 そうするというのだ。
「それで行こう」
「地雷原撤去の時と同じなんだね」
 ロシアがここでこう東郷に言って来た。
「そうなんだね」
「その通り、それを応用してみる」
「成程ね、けれど穴を開けてもね」
 それでもだとだ、ここでイタリアが言う。
「穴はすぐに閉じるよ」
「他の小惑星等が来てだな」
「宇宙潮流があるからね」
 それに流されて集まって来るというのだ。
「そうなるよ」
「そうだな、しかし軍が通るまではだ」
「あっ、間が開いているね」
「その間に通り抜ける」
「成程、それでグスタフラインを後方から攻めるんだ」
「少なくとも軍は向ける」
 そうすることは間違いないというのだ。
「そうしよう」
「はい、それでは」
「すぐにそちらにも軍を向けてね」
「防衛ラインの後方に回ろうね」
 日本妹にイタリア、そしてロシアが応える。そうしてだった。
 すぐに枢軸軍の一部隊がそのポイントに向かい一斉射撃を浴びせる、それで道を開き。
 そこから防衛ラインの後方に向かう為にその道に入る、それを見てだった。
 ドクツ軍は冷静だった、彼等はこう言うだけだった。
「そちらにも兵を向けるか」
「そうだな、惑星ローマを狙っている様だが」
 枢軸軍のその動きを見ての考えである。
「ローマにも防衛体制は敷いている」
「そこに艦隊を送り守らせよう」
「それで済む話だ」
 こう判断して彼等は実際にローマに艦隊を送り守りを固めた、ドクツ軍は動揺していなかった。
 しかしイタリン軍は違っていた、枢軸軍がローマに来るのを見てだった。
 忽ちのうちに狼狽してだ、こう言い出したのである。
「な、何だブーーー!」
「枢軸軍が来るブーーー!」
「グスタフラインは万全じゃなかったブーーー!」
「大変だブーーー!」
 いき
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