第二十六話 水面下の情勢
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う名目で大軍を集結させておるようじゃ」
「随分と大胆な行動に出たな」
「アルケイディア軍の精鋭が集まっておったリヴァイアサン艦隊が全滅し、【戦争の天才】と称されるヴェインはダルマスカからいなくなってしまったからじゃろう。アルケイディアに隙あらばロザリアが攻め込んできて戦争がおこるかもしれん」
「ただでさえアルケイディアとロザリアの両帝国は犬猿の仲なのにアルケイディアがダルマスカを占領してからは何時開戦してもおかしくない状況だったからな」
「ロザリアからしてみればナブラディアに軍を置きバレンディア大陸進出の足がかりとするつもりじゃったのに2年前の戦争でナブラディアは敗れ、アルケイディアのオーダリア大陸進出を許してしまったからのう」
「表向きはヴェインは本国に戻り、侯爵は病気でビュエルバにいなくて、ロザリアは国境付近で軍事演習か」
「だけど水面下では元老院がヴェインを蹴落とそうとしていてヴェインも何か企んでいる。おじさまは反帝国組織を束ねていて、ロザリアは何時でもアルケイディアに攻め込んできてもおかしくない状況」
「どう考えても穏やかな状況じゃないな」
「更に言うならアルケイディアとロザリアの間で戦争が起これば主戦場となるのは・・・」
「・・・ダルマスカ」
アーシェは自分の無力さに怒り自分の手を握り締めた。
セアはダランの話を聞きあることを思っていた。
もうダルマスカ再興というような一国で収まるような規模の話ではない。
なんと表現すればいいのかわからないがガルテア連邦崩壊の時に感じたものと似ている。
恐らくこれは時代が動く前触れなのだろう。
その先にあるのが二大帝国のどちらかの栄光か、それとも二大帝国が力を失い再び群雄割拠の時代へともどるのか。
あるいは・・・
新しい時代の訪れをセアは予感していた。
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