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不老不死の暴君
第二十六話 水面下の情勢
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る話になると必ずと言ってもいいほど【神】という存在が出て、それを誰かに授けたという話しかないのじゃ」
「神・・・か」
「どうしたセア?」
「いや、そういえば覇王も神々に愛されたとか伝説で語られていたなと思ってな」
「そういえばそうじゃのう」
「ところで話が変わるがなんで王家の証が王墓にあるってしってたんだ?」
「書物を読み漁っていたらでてきただけじゃよ」
「さすがだな」
「だてにものしりを名のっとらんよ」

そういうとダランは少し真剣な声で話しかける。

「破魔石のことはひとまずおいといて、今の情勢をお前達は知っておるか?」

ダランの言葉にセアもアーシェもひとまず破魔石について考えるのをやめる。
そしてアーシェが切り出した。

「なにかあったのですか?」
「西のヤクトで西方総軍の第8艦隊が全滅したという話はしっとるか?」

ダランの問いにセアとアーシェは首を縦に振る。

「帝国の発表によれば【事故】らしいがの・・・まぁ、それはおいとくとして、そのせいでヴェインが帝都へと帰った」
「なんでだ?」
「元老院から西方総軍司令としての責任を問われてな」
「相変わらずアルケイディアはソリドール家と元老院の仲が悪いな」

セアの言うとおりアルケイディア帝国ではソリドール家と元老院との対立が100年以上続いている。
主に政治は皇帝が取り仕切っているため、元老院は廃帝権などの権力を持つ事を除けばお飾りに近い。
だから自分達の影響力を強めようと元老院は必死なのだ。

「それにビュエルバの侯爵もなにやら動きがあるようでの」
「おじさまが?」
「表向きは病気療養のためにビュエルバからいなくなったと言っておるが・・・どうやら各地の反帝国組織に働きかけておるようじゃのう」
「どうしてそんなことを・・・」
「ダルマスカに張り付いておった第8艦隊が全滅し、厄介じゃったヴェインも本国へ帰ったからじゃろうな」
「で、今のアルケイディアはどういう状況なんだ?」
「グラミス皇帝は死期が近いらしいからの・・・このままいけばヴェインは元老院によって失脚するといったところかのう」
「ヴェインの動向はなにかあるか?」
「理由はわからんが対ロザリアの最前線にいるジャッジマスター達を召集令をだしたようじゃが・・・」
「帝国軍はどうなっているのですか?」
「アルケイディア軍はダルマスカ地方に駐屯しているガルテア機動軍を除いて平時体制じゃ」
「何故ガルテア機動軍だけ平時体制じゃないんだ?」
「ロザリア帝国に動きがあった」

セアとアーシェが表情を変えた。
アルケイディア帝国の長年の宿敵、ロザリア帝国に動きがある。
ダルマスカ再興を目的とするアーシェにとって好ましい事態ではない。

「ロザリア帝国東部に軍事演習とい
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