第五章 StrikerS編
第百五十話 『公開意見陳述会(8) 宴の終わり』
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しないで。今は休んで、キャロ」
「うん…」
それから僕達はロボ君達と残りの敵を倒す事に専念するのだった。
◆◇―――――――――◇◆
Side ヴィータ
今だゼストと打ち合いを続けているとどうやらやっと支援隊の部隊がやってくる気配がした。
ゼストもそれに気づいたのだろう、苦虫を噛み潰したような表情をし、
「ここまでか…アギト、撤退だ」
それでユニゾンを解くゼスト。
「くそっ! くそっ! ここまで来たのに…!」
融合騎が地団駄を踏んでいた。
「…逃がすと思ってんのかよ?」
あたしは追撃をかけようとした。
ユニゾンを解いたって事は先ほどまでの打ち合いは出来ないはずだ。
なら、勝機はあたしにあると思いグラーフアイゼンを構えたが、ふと、耳になにかが迫ってくるのを捉えた。
それで振り向くとあたしに向かって幾つもの矢が接近してきていた!
「くっ!?」
それであたしはゼストを逃がすのは嫌だがその場から急いで離脱をはかった。
矢を見てすぐにわかった。
あれはあたしでは落とせないものだと。
さらにはホーミング機能でもあるのかあたしの後を追尾してきやがる!
これ以上はあたしでも追いつかれちまう!
せめて、リインだけでも!
「ユニゾン・アウト!」
「ヴィータちゃん!?」
リインは反論を言いたそうな顔をしたが、すぐに胸に守るように抱き寄せた。
次にはあたしの背中に次々と矢が着弾して爆発が起こる。
あたしの意識があったのはそこまでだった…。
一瞬シグナムの姿が映ったような気がしたが、もうダメだ…。
シグナムは陳述会の部屋でシャッハからレヴァンティンを受け取りすぐに飛び出して行った。
そしてヴィータのもとに向かい、途中で撤退しているゼストの姿を見て「あれは…」と呟くが、今はヴィータの安否が先だと急ぎ、見れば無数の矢に襲われているヴィータの姿を見た。
そして墜落する姿を見て、
「ヴィータ!」
すぐに支えるがヴィータの背中が酷いことになっているのを見て苦い顔をする。
リインも、
「ヴィータちゃん! しっかりするです!?」
涙を浮かべながらヴィータの顔に張り付くリイン。
シグナムも、
「間に合わず、すまん…ヴィータ」
シグナムは間に合わなかった事に悔やむのだった。
また、別の場所。
フェイトもトーレと戦っていたが、
「…さて、力の差がわかったでしょう?」
「黙れ!」
「聞き分けが悪いと始末が悪いですよ。
しかし、さて…では今宵はここまでにしておきましょうか。また、お会いしましょう。
ですが覚えておいてください」
光が瞬いた次の瞬間にはトーレの姿は
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