第五章 StrikerS編
第百五十話 『公開意見陳述会(8) 宴の終わり』
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「…あの、私は、誰でしょうか?」
「「…は?」」
アリサとアサシンの気の抜けた声が上がる。
話は簡単であり、クアットロは最終手段の記憶抹消を簡単に使ってしまったのであった。
◆◇―――――――――◇◆
Side エリオ・モンディアル
フェイトさんと分かれて行動している僕とキャロとフリード。
まだ戦っている部隊の救援を頼まれているから僕達もフリードに跨って空を飛びながら見る。
ふと、見ると空で骸骨怪鳥と戦っているフィアット副隊長の姿があったので、
「キャロ。フィアット副隊長を助けよう!」
「うん、エリオ君! フリード、お願いね?」
「キュックー!」
それでフィアット副隊長に寄って、
「フリード! ブラストフレア!」
「キューーー!」
フリードがブラストフレアを放つとフィアット副隊長が助かったと言わんばかりの表情で、
「助かりました。エリオにキャロにフリード」
「大丈夫ですか…?」
「なんとか持ち堪えていたんですが数が数でしたから…と! 核も潰さないとですね!」
フィアット副隊長は実体化の槍を放ち骸骨怪鳥の核を潰していた。
「さて、やっと片付きましたからどこかの部隊の救援に向かいましょう」
「「はい!」」
それで三人で見える範囲で探索していると知っている人達が戦っていた。
それは、ブリューナク隊の人達だった。
「ロボ君!」
僕が叫ぶと骸骨怪鳥を倒したロボ君がこちらを振り向いてきた。
「その声、エリオか!」
振り向きざまにデバイスなのだろう、確かトンファー型だっけ? それを残っている核を潰すのも忘れない手際は素直にすごいと思った。
「ロボ君達は大丈夫!?」
「あぁ、なんとか倒していってるぜ!」
「他の人達は大丈夫ですか…?」
キャロが他の人達の安否を気に掛ける。
「あぁ。キャロの心配は不要だ。全員無事だから。今は他の場所で戦っているぜ!」
「よかったです…」
それでキャロは安心そうに胸に手を置いた。
その時だった。
ものすごい地響きが轟く。
「なんだ!? 骸骨人形が出てくる時の何倍もの地震だぞ!」
ロボ君がそう叫ぶけど、それはすぐに形を現した。
地響きが続きながらゆうに二十mはあるであろう岩石巨人が出現したのだった。
「で、でかい…! でも、あれだけの大物を召喚させるなんてどれだけ―――…」
フィアット副隊長が思わず叫ぶ。
そして呟き始める。
なにか考え事をしているみたい。
「………ッ!」
それとは別にキャロがなにか決心したような顔つきになっているのが気になった。
そして、
「…エリオ君」
「なに? キャロ?」
「私に、勇気を分けて
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