第五章 StrikerS編
第百五十話 『公開意見陳述会(8) 宴の終わり』
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
陳述会会場でスカリエッティ達一味について説明をしていたはやてだったが、
「えっ!?」
「…はやて? どうしたの?」
突如として昔にリインフォース・アインスが消えかけた時に感じた感覚を再び味わっていた。
カリムがはやてに話しかけるが、はやては聞いていなかったようでひたすら不安に駆られる。
さらには右手の甲にある令呪にも痛みが走った。
それはつまりアルクェイドにも危機がせまっている令呪の警告の証。
それに思い至ったはやては痛みが走る右手を左手で握りしめながら、
「(…シャマル、ザフィーラ…それにアルクェイドに士郎、志貴、アインス、ツルギ君達になにかあったんか!? 機動六課はどうなった!?)」
はやての心に不安の色が浮かぶ。
令呪がまだ存在している以上はアルクェイドは無事なのは確かだろうが、他の人達はどうなったかまではわからない。
ただひたすらはやてはみんなの無事を願うだけだった。
◆◇―――――――――◇◆
Side 八神リインフォース・アインス
…一体、なにが起こったんだ?
機動六課の避難所にツルギやヴィヴィオ達非戦闘員達と一緒に避難していたとこまでは覚えている。
だが、強烈な痺れを感じ気を失い、次に気がついた時には私は地面に横たわっていた。
なぜかわからないが体がスタンしているようでまともに動かせない。
照明その他もすべてショートして落ちてしまっていて暗く、代わりに火の手が上がってその灯りだけが周りの状況を確認できるという感じだ。
それでツルギやヴィヴィオの安否を確認するためになんとか首を動かした。
そして見てしまった。
「そ、んな…」
そこにはツルギだけではなくほとんどの者が私と同じような惨状になっていた。
皆一様に体が動かせないのかうめき声だけが聞こえてくるという状況。
「ツルギ、ツルギ…起きてくれ…」
私は体が動かせなくて近寄れない代わりに声で気絶しているツルギに話しかける。
「…マ、マ…」
かろうじてツルギの声が聞こえてきた。
よかった。無事だったのだな。
「よかった、ツルギ…」
「…ママ。体が、ビリビリして痛いよ…」
「すまない、ツルギ…。私も体が痺れて動かすことができないんだ。すまない…」
あまりの情けなさから涙を流しそうになる。
だが、今流す時ではない。
この状況をどう乗り切るか、打開するかを考えなければならない。
私達の考え通りなら…、
それで私はツルギの隣に目を向ける。
そこにはツルギ同様に気絶しているヴィヴィオの姿がある。
奴らの狙いはヴィヴィオだというのはあきらかだ。
だからなんとしても守らないといけない。
でも、考えたくはないが私達でこんな状況なのだから外で
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ