棺桶
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4つのギルドが結束し、『打倒!六魔将軍』を誓った一方その頃。
ワース樹海西の廃村に、六魔将軍はいた。
「ここはかつて古代人の都があった。この洞窟は村の神事の際に、巫女が篭り神託を得たという」
「きゃっ!」
「うあっ!」
「ぎゃわ!」
説明をしながらアジトへと入っていく。
それと同時に連れて来た3人をどかっと壁に投げ付けた。
「乱暴にするな!女のコなんだぞ!」
ハッピーが文句を言うが、
「もびゅ」
「ハッピー!」
「むーむー!」
「やめろッ!ハッピーを放せぇっ!」
「フン」
ブレインに顔面を掴まれる。
ウェンディとルーが叫ぶと、ブレインは鼻を鳴らしながらハッピーをポーンと放る。
そのままハッピーは目を回して伸びてしまった。
「ブレイン、この2人は何なんだ?」
「ニルヴァーナに関係してんのか?」
「そんな風には見えないゾ」
「そうか!売ってお金に・・・」
レーサー、コブラ、エンジェル、ホットアイが口々にそう言う。
「まずはウェンディ、こやつは天空魔法・・・治癒魔法の使い手だ」
「治癒魔法だと!?」
「失われた魔法」
「スー・・・スー・・・」
「これは金の臭いがしマスネ」
「こんな小娘が・・・で、この小僧はなんだよ?」
コブラがくいっと顎でルーを指す。
ルーはむっとしたような表情を浮かべる。
「こやつは元素魔法・・・大空の使い手だ」
『!』
ブレインのその言葉に眠っているミッドナイト以外の目が見開かれる。
「元素魔法!?」
「世界を構成する万物の根源を司る魔法」
「大空・・・回復と後方支援、防御なら右に出る者はいないと言われるあれデスカ!?」
「こんな弱っちそうな小僧が・・・」
「何だとぉっ!」
「むっ」が「むかーっ!」に変わる。
怒っていないように見えるが、それを本人に言ったらマジギレされるので何も言わないでおこう。
「!まさか!?」
すると、コブラが突然目を見開いた。
「その通り。『奴』を復活させる」
ブレインは両腕を広げ、宣言した。
「わ、私・・・!悪い人達に手は貸しません!」
「僕だって!そんな事したらティアに怒られちゃうし!」
「貸すさ・・・必ず・・・」
必死に叫ぶウェンディとどこか外れた事を言うルーに、ブレインは余裕の笑みを崩さずに言う。
「ウェンディ・・・うぬは必ず、奴を復活させる」
「え?」
うー・・・と声を上げながらハッピーを抱えて威嚇するウェンディ。
ルーはウェンディ特定の言葉に首を傾げた。
が、ブレインは全く気にしない。
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