第三章
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だからだというのだ。この容赦のなさはやはり野村である。
「背広に背広重ね着するしな」
「ああ、それもありましたね」
「あれにはびっくりしましたけれど」
「安心せい。もっとびっくりすることになるわ」
野村はまた皆に言う。
「あいつはな。天下無双のアホやからな」
こうは言っても笑顔の野村であった。
多くの者の予想に反して新庄は意外な活躍をした。そして彼は言うのだった。
「記録はイチロー君に任せて僕は記憶を狙います」
「確かに忘れられんわ」
「こんなアホは」
皆野村と同じ笑顔で言う。
「何処までやるんじゃこいつ」
「何考えてるねん」
こうは言っても見ているのである。彼等も殊勝と言えば殊勝だ。
「とにかくや。こいつ案外やるな」
「アメリカが会ってるんちゃうか?」
「やっぱり日本人やないんちゃうか」
こんな話にまでなった。
「外人になりたい言うてなあ」
「そやそや、それそれ」
また一つ話が出て来た。
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