第2章 赤龍帝と不死鳥の騎士団
第21話 誰が為に鐘は鳴る
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「はい、部長。では、二手に分かれましょう。よろしくお願いします、シグナムさん」
「ああ。木場祐斗もよろしく頼む」
リアス・グレモリーが、指揮官として、作戦の確認を行う。
堂々とした振る舞いは、非常に様になっている。
生まれ持ったカリスマと、たゆまぬ研鑽は、彼女に王者の風格を漂わせる。
シグナムと木場悠斗が口を交わす。
お互い剣士なので、同じチームになっている。
「怪我をしたら、わたしに言って頂戴ね?」
「わ、わたしも『聖女の微笑』で治療します。遠慮なく怪我していいですよ」
「いや、それはちょっと――」
シャマルとアーシア・アルジェントは、頼れる回復役である。
アーシア・アルジェントの天然な発言に兵藤一誠が苦笑する。
「よし、あたしたち行くぞッ!」
「久々の実戦だな。塔城子猫も、油断しないように」
「ヴィータさん、ザフィーラさん。部長と八神先輩のために。いっしょに頑張りましょう」
「もちろんだ。はやてに手を出す奴は、アイゼンで潰してやる」
口々に気炎を上げるのは、ヴィータチーム。
人数に余裕ができたグレモリー陣営だが、原作通り、二方向から攻めることになっている。
つまり、本陣と合わせて、3チームに分かれるわけだ。
攻め手の内訳は、木場祐斗、シグナム、シャマルチーム。塔城子猫、ヴィータ、ザフィーラチーム。となっている。
残る本陣に詰めるのは、『王』(キング)であるリアス・グレモリー、姫島朱乃、アーシア・アルジェント、リインフォース。そして――
「リインフォース。主はやての身を頼んだ」
「必ずマスターのことは、守って見せます。烈火の将たちも油断しないように」
「当然だろ。はやてを焼き鳥野郎に渡してたまるかよ」
ボクの身を案じるヴォルケンズたち。
グレモリー眷属たちも、本陣に残る人物に声をかける。
「兵藤くん。部長のこと、僕たちの分まで守ってくれ」
「任せておけ。お前たちも、急がないと。大勝首を俺が取るかもしれないぜ?」
「ずいぶんと大口を叩きますね――――兵藤先輩、期待しています」
――兵藤一誠、ボクの5人である。原作では、本陣に詰めていたのは、今のメンバーから、八神家、兵藤一誠を除くリアス・グレモリーたち3人だった。
切り札に近い赤龍帝の兵藤一誠を、なぜ本陣に置いたのか。それは――
「兵藤くん、ボクたちの役割は、わかっているね」
「もちろん。『予備戦力』として、本陣に待機するんだな?」
――予備戦力とするためである。戦略予備、後詰とも呼ばれ、前線後方に待機する戦力のことだ。
ときに劣勢な味方の増援として派遣され、戦線の崩壊を防
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