暁 〜小説投稿サイト〜
『八神はやて』は舞い降りた
第2章 赤龍帝と不死鳥の騎士団
第21話 誰が為に鐘は鳴る
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「はい、部長。では、二手に分かれましょう。よろしくお願いします、シグナムさん」

「ああ。木場祐斗もよろしく頼む」


 
 リアス・グレモリーが、指揮官として、作戦の確認を行う。
 堂々とした振る舞いは、非常に様になっている。
 生まれ持ったカリスマと、たゆまぬ研鑽は、彼女に王者の風格を漂わせる。
 シグナムと木場悠斗が口を交わす。
 お互い剣士なので、同じチームになっている。


「怪我をしたら、わたしに言って頂戴ね?」

「わ、わたしも『聖女の微笑』で治療します。遠慮なく怪我していいですよ」

「いや、それはちょっと――」


 シャマルとアーシア・アルジェントは、頼れる回復役である。
 アーシア・アルジェントの天然な発言に兵藤一誠が苦笑する。


「よし、あたしたち行くぞッ!」

「久々の実戦だな。塔城子猫も、油断しないように」

「ヴィータさん、ザフィーラさん。部長と八神先輩のために。いっしょに頑張りましょう」

「もちろんだ。はやてに手を出す奴は、アイゼンで潰してやる」

 口々に気炎を上げるのは、ヴィータチーム。
 人数に余裕ができたグレモリー陣営だが、原作通り、二方向から攻めることになっている。
 つまり、本陣と合わせて、3チームに分かれるわけだ。
 攻め手の内訳は、木場祐斗、シグナム、シャマルチーム。塔城子猫、ヴィータ、ザフィーラチーム。となっている。
 残る本陣に詰めるのは、『王』(キング)であるリアス・グレモリー、姫島朱乃、アーシア・アルジェント、リインフォース。そして――


「リインフォース。主はやての身を頼んだ」

「必ずマスターのことは、守って見せます。烈火の将たちも油断しないように」

「当然だろ。はやてを焼き鳥野郎に渡してたまるかよ」


 ボクの身を案じるヴォルケンズたち。
 グレモリー眷属たちも、本陣に残る人物に声をかける。


「兵藤くん。部長のこと、僕たちの分まで守ってくれ」

「任せておけ。お前たちも、急がないと。大勝首を俺が取るかもしれないぜ?」

「ずいぶんと大口を叩きますね――――兵藤先輩、期待しています」


 ――兵藤一誠、ボクの5人である。原作では、本陣に詰めていたのは、今のメンバーから、八神家、兵藤一誠を除くリアス・グレモリーたち3人だった。
 切り札に近い赤龍帝の兵藤一誠を、なぜ本陣に置いたのか。それは――


「兵藤くん、ボクたちの役割は、わかっているね」

「もちろん。『予備戦力』として、本陣に待機するんだな?」


 ――予備戦力とするためである。戦略予備、後詰とも呼ばれ、前線後方に待機する戦力のことだ。
 ときに劣勢な味方の増援として派遣され、戦線の崩壊を防
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ