第84話 少年は力を受け入れるようです
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《テングノカクレミノ》"とか言ったアルよね?あの中に楓も入って移動出来れば便利なのにネ。
どのアーティファクトも一長一短ネー。」
そんな事を話していると、あっという間に二人は村の入口についた。
物見をしていた獣人が楓の背負った黒竜の角を見ると、嬉々とした様子で門を開いた。
「おいおい、ありゃ黒竜の角じゃないか!?あのネーチャン達やりやがったぜ!」
「あの二人出てってからそんな経ってないぜ!?流石旧世界のジャパニーズニンジャだ!」
「いやー良くやってくれたよ!こんな田舎の村じゃ辺境軍もすぐには来てくれねぇからなぁ。
本当に助かったよ!」
「いやぁ、しかし村を襲っていた二匹の内一匹しか退治出来なかったでござるからなぁ……。」
「それなら心配いらないぜ!妙な二人組が倒してくれたらしい。」
村の皆に囲まれ思わぬ感謝を受け、二人は照れつつ村長の家へトコトコと向かう。
どうやら二人は村に滞在して居たらしく、帰り道でも通る人達とにこやかに挨拶を交わしている。
と、その正面から良く知った"気"が近づいて来た事に気付いた二人は、珍客に驚いて立ち止まる。
「刹那!何故お主がここに居るのでござるか?」
「楓、それに古。妙な所で会いましたね。……ああ、もう一組とはあなた達の事だったのですか。
いえその、本当は武闘大会に参加しようと思ったのですけれど………。」
「そう言えば刹那。お前の相方はどこ行ったネ?二人組と聞いていたのだガ?」
「あー………それに関しては、そのー……。」
「何故私を紹介する事をそんなに嫌がるのかね?全く、失礼なお嬢さんだ。」
いやに歯切れの悪い刹那に二人が首を傾げるとほぼ同時、刹那の背後からゾシュンヌと長身の男が現れた。
黒竜の角を持っているにも関わらず今まで存在を認識出来なかったその男――件の刹那の相方である
松永を見た瞬間、楓と古は構えを取る。
「こい、つは……!?何でござるか、刹那?」
「つまり、コレが私の相方と言う話で……。」
「昨今のお嬢さん達は失敬な子ばかりなのかね?全く……。初めましてお嬢さん方。
私は魔軍師団長、"天我爆散"松永久秀。今は刹那君のぼでいがあど兼、戦友だよ。どうぞよろしく。」
「やや、これはご丁寧に。私は古菲!刹那の戦友とあらば警戒する事も無いアル!
此方こそよろしくアル!」
生粋のお気楽さもあってか、古は怪しさ満点の松永とも直ぐに仲良くなってしまい、
それを見た刹那と楓は頭を抱える。が、気にしてもいられない、と先
「で、お主らは何故ここに?武闘大会がどうとか言ってたでござるが?」
「おお、良くぞ聞いてくれた!実はだ
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