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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第277話】
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、まるでこれから此方を襲撃するかの様な――。
「覚悟ぉぉぉぉっ!!」
――訂正、襲撃してきた女子が、竹刀を上段の構えで楯無さんに襲いかかろうとしていた。
「なっ……!?」
「…………」
驚愕する一夏を他所に、こういった理不尽な襲撃や暴力が嫌いな俺は――。
「よっと」
「わ、わわわわっ!?」
踏み込みの一瞬、足を引っ掻けて襲い掛かってきた女子の体勢を崩させる。
流石にいきなり蹴りを入れるのもスマートでは無いと思ったからだ。
体勢を崩した女子は、前のめりで倒れ、廊下に突っ伏す形になっていた。
あろうことか、スカートも激しく捲れあがり、熊さんパンツが丸見えという恥ずかしい事態――てか熊さんパンツかよ。
「ふふっ。 お姉さんの反応より早いなんて、ヒルト君やるじゃない」
「……いや、ただ意味も解らない襲撃が嫌いなだけですよ。 ……喧嘩……か」
一人言葉をごちる俺。
突っ伏した女子Aを他所に、今度はいきなり窓ガラスを破る矢の一撃が楯無さんの顔を掠める。
「こ、今度は何だ!?」
その一夏の言葉と、割れたガラスの向こう側を見るや――隣の校舎の窓から和弓を射る袴姿の女の子が見えた。
……何で楯無さんを襲撃するんだ?
少なくとも、彼女は女子の誰かを貶めた様には思えない。
あくまで今回の事の発端人になったぐらいで――。
「ヒルト君、竹刀ちょうだい?」
「……了解です、ですが……怪我だけはさせないで下さいね?」
器用に足を使って竹刀をふわりと楯無さんに向けて蹴りあげる。
要領はサッカーのループシュートと同じだ。
舞い上がる様に浮いた竹刀を掴むと同時にノーモーションからの投擲。
割れたガラスから竹刀が向こう側の校舎の窓へと一直線――矢をつがえていた女子は、気づいた時には眉間に当たっていて目を回して倒れそうな所を仲間の女の子が救助し、その場を後にした。
……窓ガラスの請求は、弓道部だな。
「もらったぁぁぁぁ!」
そんな言葉と共に、廊下に備わっていた掃除道具ロッカーの内側から出てくる女子。
……わざわざ掃除道具ロッカーに潜むとは……彼女の頭は大丈夫なのだろうか?
ともかく、三人目の刺客に、またさっきの様に転ばせればいいかなと思い、俺が前に出ようとするとそれを遮る楯無さん。
「ふふっ。 お姉さんを守ってくれるのは嬉しいけど、ここは私に任せて……ね?」
軽くウインクする楯無さんに、俺は――。
「……物事はスマートに、よろしくお願いします」
「うふふ、了解〜」
楽しそ
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