安部清明
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」
「宏助が向かった」
〜十分後〜
「・・・・・・・すみません」
「ねぇ、真?アナタ無駄に格好いい演出しておいて何コレ?宏助君ふつ〜に帰ってきてますけど?」
「すまん。無駄に『普段は喧嘩してるけど緊急時は信頼出来る仲で、実は実力を認めている』みたいなありがちな
設定を無理やり作ろうとした俺が悪かった。
本当はただ相性がわるいだけなのにな・・・・」
「おいテメェ、何とんでもない事ぬかしてくれてんだ、コラァ!
さっきからお前ら俺がいないと地味に小ネタとかやりやがって!
挙句の果てに、設定までぶっちゃけてんじゃねぇ!」
「お前だってソウルササエティーとか言ってただろ」
「もう読者も忘れているような細かい描写出してくんな!
そもそもお前あんときとぼけていただろ!」
「さて、様子はどうだった?」
「・・・・いつまでも突っ込んでいても埒が空かないしな・・・・
明様は、今絶対安静で、面会を望んでいないからって理由で立ち入り禁止の総帥所有の部屋にいるらしい
SPがばっちりスタンバイしてやがる」
「だからノコノコ帰ってきやがったのか」
「全く男の風上にも置けないわね」
女性である麗さんがそう言うのもなんだと思う。
「とにかく、やるんならやるで、突撃してもいいが、お前らに迷惑かけないようにと我慢しながら戻ってきたんだよ・・・・
このアホカス!で、どうすんだ?」
「・・・・実際、明様は実力行使でも助けるしかないのよね・・・・」
「ま、そりゃそうだ・・・・。じゃ、どうするよ?」
「明様を助け出したそのノリで脱出!よしこれでいこう!」
「・・・やっぱりそれしかないよな・・・」
「仕方ありませんね」
SP数十名は、部屋の隅からひっそりと集会場を抜け、明の所在地を目指す。
「んん・・・ッ!」
うっすらと目を開けると微かに見覚えのある天井が見える。
この天井の模様は本邸統一だったはずだ。周りの壁もその通りである。
明は起き上がろうとするが、何やら縄で身体をしばられているようで上手く身体を動かせない。
結局拘束されているベットの上でもぞもぞすることしか出来なかった。
そう、今明はさっきまで着ていた服のままベットに拘束されている。
ベットが中心にある以外は何もない本邸にしては質素な部屋。
ドアはあるが、窓はない。完全な密室。
(なんで私はこんなところに・・・・・ハッ!)
ドアノブがぐるりと回転し、二人ほど部屋に入ってくる。
その二人を見た瞬間、明の脳裏によぎるものがあった。
そうだ私は・・・・・
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