プロローグその4:知らない所で世界は回るんじゃね?
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ネが非常に俺をイラっとさせる…。
「だからさ、その時俺は言ってやったね」
「何て言ったんだ?」
「俺達は男だ、ぶら下げてるモノは飾りじゃねぇ!!……ってよ」
「セクハラじゃねーーーか!!!!」
俺は思わず啓太の頭を思い切り叩いた。
「っ〜〜〜……でな、高町さん何を言っているのかチンプンカンプンだったみたいでよ……チンだけに」
俺はもう一発叩いてやった、今度はグーで。
「〜〜〜〜〜……今のは効いたわ」
「当然だ」
アイアン・ウィルを使われなかっただけありがたいと思え。
「どうした?早く続けたまえ」
頻りに頭部から出血していないか確認する啓太におれは冷たく言い放った。
「うぃ、その後俺は続けてこう言ったんだよ……」
「何て」
内容如何によっては得物が付加されるからその心算でな
と、思っていたら啓太の口から思いもしな言葉が吐き出された。
「…男って存外プライドが高い生き物なんだ、ナノっちの言いたい事は分かる、でもそれは人によってはその人のプライドを壊す言葉でもあるって事をまず考えて欲しい。……そもそも俺達は遊びで手伝おうとは思っていないし、ユーノを助けてやりたいって気持ちはナノっちと同じだ。それより何より、人を助けるのに危ないも何もあるかってんだ……って」
「お…おう」
コイツにしてはエラい熱く真面目な解答に俺は正直面を喰らった。
稀に、本当に稀にだが、コイツは急に熱血漢になる事がある。
普段は馬鹿をやるかアホをやるかどっちかの男だが、ここ一番って時にはやる気を出すと言うか、やる時はやる奴なんだコイツは…。
正直羨ましいと思う、そして同時に俺の目標でもある。
一応言っておくが『やる時はやる』って所だからな、それ以外はギネス級の悪い見本だ。
「そしてら、ナノっち黙り込んじゃってどうしたのかなぁと思ったら、何かお父さんとお兄ちゃんみたいなの〜って言ってさぁ」
「ふーん」
熱血繋がりかなぁ…?
つーか高町さんの親御さんってどんな人なんだろう?
「ここまで行ったら俺の勝ちよ、父兄を引合いに出して、なら俺達の気持ちも分かるよな?って言って後は俺の巧みな話術でもって上手く丸め込んでやった」
それを言わなきゃお前「辛うじてカッコいいヤツ」で止まったのに……。
やっぱこいつ残念な奴だ。
兎も角、俺達はユーノと高町さんの『ジュエルシード』探しを手伝う運びとなった訳だ。
本当コイツ、それならそうと早く言えば良いのによ。
悩んでた俺がアホみたいじゃね?
……そういえば。
「所でよ、何でお前は俺にカマ賭けて来たんだ?」
俺はふと疑問に思って啓太に尋ねてみる事にした。
何故コイツはあんな茶番を
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