プロローグその4:知らない所で世界は回るんじゃね?
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アイツはそれを知っていても「自分で探す」と言ってたった一人で何の助けも無いまま『俺達の世界』にやって来た訳だ。
あんな小っさいフェレットのくせして……。
それに、高町さんは俺達と同じ9歳の小学3年生、しかも女子だ。
そんな彼女が凄い魔法の才能を持っているとは言え、たった一人でめちゃんこ危ないって言う『ジュエルシード』を回収する手伝いをしているって聞くと、どうも気になるっつーか、なんつーか…。
勝ち負けって話じゃ無いんだが、負けた時のモヤモヤ感みたいなのがハンパ無い。
だが、めちゃんこ危険な事には変わりないし、出来れば首を突っ込みたくない。
怖いのもあるし、もし俺達に何かあったら親父や啓太の婆ちゃんはすっげー悲しむと思う。
それに、啓太だってどう思っているのか分からない……。
けれど、せっかく魔法が使えるようになったんだから俺達も何か手伝ってやりたいと思うし、俺達は男子だ、怖いと言って全部女子の高町さんに危ない事を任せるのは何か違う気がする。
つーか、もうブラック・モロの時みたいにヘタレ認定を受けたくない。
あれは不幸な事故だったんだ……。
だから、俺は悩んでいた。
だからこそ、啓太に相談したんだが……。
「何だよ浮かない顔して、お前がそう言だろうと思って、手伝うって言っちまったぞ俺」
啓太は突然そんな事を言ってきやがった。
「はい?」
何それドユコト、つーかいつ?
「何故そうなったかって?」
「……頼む」
俺がコクリと頷くと、啓太はドヤ顔で語り始めた。
ちょっとウザいと思ったが仕方ないので我慢した。
「俺昨日あれから婆ちゃんにおつかい頼まれてよ、ちょっと遠くのケーキ屋ってか喫茶店にまで行って来たんだ」
「おう」
「そしたら何と!そこがナノっちの親がやってる店でさ、居たんだよナノっちが」
「ふむん」
「で、アリサちゃんの事ごめんなの〜と言われて、その後何故か携帯の番号交換と相成ってな」
「それでそれで」
「……い〜だろ〜」
俺は今すぐコイツに『フランケン・シュタイナー』を喰らわす必要があると思ってガタっと椅子から立ち上がった。
「ジョーク、ジョーク!本題はココからだから!」
「じゃすどぅーいっ!!」
「ナノっちはここじゃ言えない事があるから俺に携帯番号の交換をしたみたいでな、案の定おつかいが終わって家に帰ってから速攻電話が来たよ」
「で?」
「それが、お前がユーノ・スクラッチから聞いた事と殆ど一緒でな、その後、あまり魔法とは関わらない方がいいの〜って言われたんだよ」
「……」
ユーノが何か宝くじみたいになっているのはこの際無視しておこう…。
それより何より高町さんのモノマ
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