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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第276話】
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の子だと思いますよ」

「……成る程。 ……そうだとしたなら、私はラウラの全てを理解していた訳ではない……という事になるな」


 寂しそうな微笑を一瞬溢すも、直ぐ様いつもの織斑先生に戻る。


「さて、報告は以上だな、有坂?」

「はい。 出し物に関してはこれで確定しないと、『織斑一夏のホストクラブ』等といった内容が罷り通る事になりますので」

「む。 ……それは由々しき事態になりそうだな。 ではこの申請書に必要な機材と使用する食材、その他必要な物等を書いておけ。 一週間前には提出する様に。 いいな?」

「了解です」


 そう短く返事をすると、軽く一息つく織斑先生は机の上にあった申請書を俺に手渡してくる。

 それを受け取ると、クリアファイルに納め――。


「有坂、織斑も。 学園祭には各国軍事関係者やIS関連企業等多くの人が来場するだろう。 一般人の参加は基本的には不可だが、生徒一人につき一枚配られるチケットで入場出来る。 渡す相手を考えておけよ」


 ……既に渡す相手は決まっていて、美冬と未来もチケットは俺にくれるからそれを成樹やたっくん、信二の家に郵送する事になっている。

 本当なら、未来は親を呼ぶ予定だったのだが学園祭の日はおじさんもおばさんも忙しくて無理だって未来が言っていた。


「大丈夫ですよ、呼ぶのは俺の親友ですから」

「へぇ〜、ヒルトにも親友って居たんだな?」


 ……その意外そうな言い方はやめてほしい。

 俺はどちらかと言えば、男にモテるタイプ――と言っても、ホモではなく、友情的な話で、サッカーをしたり野球をしたりと色んな男子と遊んだものだ。

 逆に、今女子にモテてるこの状況こそ、中学の同期が見たらひっくり返る事態だろう。


「有坂くん、少し良いかしらぁ?」

「……母さ――じゃなく、はい、何でしょうか有坂先生?」


 ふわふわとした声で俺を呼ぶ母さん。

 多分昨日言っていたクサナギの件だろう。

 ――因みに一夏は、織斑先生に怒られている。

 職員室ではしゃいだ事に対してだろう――二度怒られるとは。


「うふふ。 昨日言っていた件の書類よぉ? 三枚だけだから直ぐに終わるわ」

「わかりました。 ――ここで良いのでしょうか?」

「えぇ。 判子はもう押してあるので、サインだけよぉ」


 笑顔でサインする箇所に指を指す母さん。

 フルネームで一枚目、二枚目と名前を書いていき、最後の一枚――。


「……これで大丈夫ですか?」

「えぇ。 ご苦労様、有坂くん。 ……うふふ、自分の息子を名字で呼ぶのはなかなか慣れないわねぇ」


 若干苦笑しつつ、受け取った書類を纏める
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