スーパーロボット大戦OG外伝
0527話
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術を流用できたおかげで大分開発は短縮されたのだけど」
レモンが説明を続けるのと共に、再びコンテナの中でニーズヘッグが回転して正面をこちらへと向けてくる。
「グラビコン・システムは、その名前の通りに重力を制御する装置よ。他にはさっき説明したニーズヘッグの防御システムの1つでもあるG・テリトリーにも使われているわ。けど、シャドウミラーで改良されたグラビコン・システムでもっとも特徴的なのはその重力制御技術により機体の重量を軽減している事。さっきスレイからの質問にもあったけど、PS装甲を採用した機体というのは基本的にその性質上機体重量が重くなるの。そうすると当然動きも鈍くなるから、それを解消できるという意味ではニーズヘッグの要の1つと言ってもいいわね。ちなみに、PS装甲がどのくらいの重量を持つかと言われれば……マリュー?」
レモンに声を掛けられたマリューが1歩前に踏み出す。
「シャドウミラーの感覚で言えば、主力量産機のエルアインスが18m程度で45t強であるのに対して、PS装甲を採用して製造されたストライクはエルアインスとほぼ同じ大きさ――正確には18mを切ってます――にも関わらず、その重量は約65t。ストライクの方が若干小さいのに、その差は約20tとなっています」
マリューのその説明に、周囲の者達がざわめく
それを当然とばかりに受け入れているのは、実際にPS装甲を採用した機体であるデュエルに乗っていたイザークと、アークエンジェルでストライクやブリッツと共に行動をしていたムウのみだ。エザリアもさすがに機体の詳細なスペックまでは把握していなかったのか、他の者達同様に驚いている。
そんな様子を見ながら、次はフィリオが口を開く。
「ちなみに、僕が設計したフェアリオン。これはニーズヘッグと同程度の大きさのAMだけど、その重量は約28t。そして、シャドウミラーが改良したグラビコン・システムを用いた場合のニーズヘッグの重量は……15tを切っているね。これを聞けば、どれだけグラビコン・システムでその重量が軽減されているのかが分かると思う」
15tを切る、か。フェアリオンの約半分。その重量軽減とツイン・ドライブでもたらされる運動性や機動性は計り知れないだろう。
そんな風に思っていると、フィリオが後ろへと下がり、再びレモンが前に出る。
「さて、次にいきましょうか。次はASRSとミラージュコロイドよ。どっちも効果は似たような物だけど、その使用方法が異なるわ。例えばASRS。これは隠密性という意味ではミラージュコロイドを大きく上回るけど、攻撃時に展開する事が出来無い。逆にミラージュコロイドは隠密性はASRSに劣るけど、展開したまま攻撃が可能。つまり移動時にはASRSを、攻撃を仕掛ける時にはミラージュコロイドを……と使い分
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