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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0527話
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ここまででいいわね。じゃあ次はニーズヘッグの各種防御システムに関して。当然、シャドウミラーのリーダーでもあるアクセルが乗る機体である以上は安全性を極限まで重視しているわ。……もっとも、アクセル自身が物理攻撃だと殆ど無効化するんだけどね」

 最後に苦笑を浮かべるレモン。だが機体の保全という意味では防御システムはありがたい。何しろシステムXNにグレートグランドマスターキーと他には代えようもない物を組み込んでいるのだから。

「ニーズヘッグには全部で5つの防御システムが組み込まれているわ。まず一番範囲の広いジャマー。ミサイルの誘導を狂わせる装置ね。その次がテスラ・ドライブへ動力炉からのエネルギー入力を大きくする事で発生するEフィールド。これは後で説明するけれどヒュッケバインMK-Vのグラビコン・システムによるG・テリトリー。T-LINKシステムの効果により生まれる念動フィールド。そしてこちらもまた同様にT-LINKフレームの効果であるPS装甲。これらの防御システムと、アクセル自身の馬鹿げた回避能力でニーズヘッグは小型機とは言ってもまず落とされる心配はないでしょう」

 確かに今の説明を聞く限りでは、そもそもニーズヘッグ自身に攻撃を命中させるのが非常に難しいだろう。まずジャマーがある時点でミサイル系統は無意味だし、それ以外の攻撃でもEフィールド、G・テリトリー、念動フィールドの3つを抜かないとならない。そしてそれを抜いたとしてもビーム以外の攻撃はさらにPS装甲で威力を削られるのだ。
 確かEフィールドとPS装甲はスパロボのシステム的に考えるとダメージ軽減バリアの扱いだったと思うから、Eフィールドで威力が減少した攻撃力でG・テリトリーと念動フィールドを突破する必要がある訳だ。

「私のカリオンにもこれらを付ければ、防御力の心配が無くなるんじゃないのか?」

 システム的な事はとにかく、幾重にも存在する防御システムに思わずスレイが呟くが、それを聞いたレモンが首を横に振る。

「カリオンはニーズヘッグよりも大きいけど、余分なスペースが殆ど無いのよ。3つの動力の中でも最もスペースが必要なブラックホールエンジンを付けるのは無理だし、そうなると当然グラビコン・システムの搭載も不可能。Eフィールドにしても、動力炉の問題でニーズヘッグと比べると大分薄くなりそうだし。念動力は言うに及ばずでしょう? そうなると搭載可能なのはジャマーとPS装甲だけだけど……重量が増えるPS装甲を戦闘機のカリオンで使うのはちょっと無理があるわ。それなら大人しくPTなりAMなりに乗っている方がいいでしょうね」
「……そうか」

 一縷の希望で呟いた言葉だったのだろうが、レモンに問答無用で却下されて溜息を吐くスレイ。その物憂げな仕草は、いつものクールビューティな姿とのギャップ
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