第二十二話 挑み、あがく
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
!」
ウォースラが叫び剣をバッシュにむけ剣を横にふる。
バッシュはそれを避け、剣をウォースラに向け突き出す。
するとウォースラは突き出した剣に向けて剣を振り下ろした。
「なっ!」
バッシュの剣が折れた。
武器が壊されたバッシュは防戦一方になりウォースラの剣を避け続け壁際に追い込まれた。
「終わりだ!バッシュ!!!」
ウォースラは剣を振り上げ満身の力をこめて振り下ろした。
ウォースラの剣は壁を切り裂きホコリが宙をまった。
そしてウォースラの右ひざに激痛が走る。
「なっ・・・!」
バッシュは先ほどの攻撃をよけ、折れた剣をウォースラの右ひざに叩きつけたのだ。
ウォースラは剣を落として膝を突きバッシュを見上げた。
その様子をアーシェは辛そうな表情で見ていた。
するとそこにヴァンの声が響いた。
「飛空挺を抑えたぞ!」
その言葉を聞いたバルフレアは凶暴化していたフランに肩を貸し、アーシェに話しかけた。
「アーシェ。行くぞ」
しかしアーシェはバルフレアの言葉には従わずバッシュとウォースラの方を見ていた。
「俺は祖国のためを・・・」
ウォースラはそう言い、腕を床につけた。
「わかっている。お前は国を思っただけだ」
バッシュは昔ランディスのためを思い国を出た自分が脳裏に浮かんだ。
その言葉を聞いたウォースラは後悔をまぜた声で話す。
「ふん。功を焦ったのも事実さ。焦りすぎたのか・・・お前が戻るのが遅すぎたのか・・・」
そうだ。せめて王宮への襲撃よりまえに戻ってきてくれていたら・・・
ありもしない仮定をしても無駄な話だとウォースラは自嘲した。
どちらにせよ・・・主君を裏切った臣下等必要あるまい。
「俺はもうお仕えできん。殿下を頼む」
かつての戦友の願いにバッシュは頷き、セア達が奪った飛空挺の方に走っていった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ