第二十二話 挑み、あがく
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「やらせるかっ!」
ウォースラがヴァンに向けて剣をふる。
ヴァンは咄嗟に足元の気絶していた帝国兵を蹴り上げ、ウォースラの攻撃を防いだ。
ウォースラは素早く剣を構えなおし叫ぶ。
「空族ごときにダルマスカの未来を盗まれてたまるか!」
そしてウォースラは帝国兵から押収品を回収し自分が渡したダルマスカ騎士団の剣を持って構えているバッシュの姿が眼に入った。
「なぜだバッシュ。お前なら現実が見えるだろうが!」
「だからこそ・・・あがくのだ!」
その言葉を聞いたウォースラはバッシュに素早く近づき剣を横にふる。
バッシュは剣でウォースラの剣をふせぐ。
ウォースラは自分の攻撃が防がれたことに気づくと素早く切り返す。
バッシュは防御が間に合わないと後方に下がりよける。
するとウォースラは今度は剣を横にふり、遠隔攻撃をした。
バッシュはしゃがみウォースラの遠隔攻撃をよけ、そのままウォースラに斬りかかる。
ウォースラはバッシュの剣を受け止めつばぜり合いの状態になった。
「あがくだと? ハッ、俺が2年間解放軍を率いてきてわかったことはひとつだ! 我々では帝国には敵わない!!」
「だがそれでも挑むことをやめる理由にはならん!!」
「2年も死んだ事になっていたお前がほざくなっ!!!」
そういうとウォースラとバッシュの戦いは再び激しいものになった。
(あの2人の戦いに割り込むのは無粋だな)
セアは2人の戦いを見ていてそう思った。
セアが余所見をしていると帝国兵がセアの背中に斬りかかった。
セアは背中の剣を向け帝国兵の攻撃を止め、後ろに振り返る。
振り返る途中にセアの間接がありえない方向に曲がっていたがセアは気にも留めない。
帝国兵はセアに気持ち悪さを感じ少し震え出した。
その好きにセアは帝国兵の首に向けて剣をふり、帝国兵の頭と体を切り離した。
そしてセアは自分が殺した帝国兵の懐から財布を奪う。
「金欠なんだ。許してくれ」
セアは顔に笑みを浮かべながらそう言った。
そしてこの状況では先に脱出用の飛空挺を奪った方がよいと考え実行に移す。
「ヴァン! パンネロ! 一緒に来てくれ飛空挺を奪う」
セアの台詞にヴァンが帝国兵の喉笛を切り裂き答える。
「でもあいつが!」
ヴァンが剣でウォースラを指し示す。
「ウォースラの相手はバッシュに任せよう。俺達は脱出用の飛空挺を奪うんだ!」
セアの言葉にヴァンとパンネロは頷き、近づいた。
そしてセアは{バニシガ}を唱えた。
それは対象を透明状態にする魔法でが影が消えないので注意深く見ればばれてしまう。
しかし今ウォースラはバッシュとの戦闘に気がとられていたため、セア達は飛空挺の制圧に向かう。
「うおおおお!
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