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鉄槌と清風
66部分:65:アースラにて
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び止めてすまなんだ」

 「いや、構わない、ではな」

 そういって、シグナムも立ち去り…残っているのは良彦とセプト…と、扉をでたらヴィータがまっていた。

 「さて、部屋戻ってはなそうぜ、良彦」

 「覚えてやがったか」

 「あたりめーだ、いくぞほら」
 
 「我は暫し外そう、デリケートな問題ゆえな」

 セプトはさっさと飛んでいってしまい、ヴィータに引きずられ与えられている部屋へ連行される。



 で、アースラ内の二人の私室に来たわけだが。

 「ほら、ちゃんと言えよ」

 「…わかったって、一寸待て、今落ち着く」

 冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出し、飲み干して深呼吸。

 「よし、いいか良く聞けよ」

 「おう、言ってみろ」

 「はやてに頼んでたのは…ヴィータが子供できるように、だな…してもらうって事を頼んだんだ」

 「…は?」

 「だから、戦う存在として、そういう部分が抑制されてるんだとよ、それを直して、その…できるようにして欲しいって頼んでたんだ」

 「…おまっ、それって」

 「ずっと二人でもいいけど、欲しいだろ、子供」

 「ばっ、何であたしに先に相談しねーんだよ!」

 「恥ずかしいだろうが、流石に!」

 「あたしだって恥ずかしいっての、ばかっ」

 久しぶりに脛蹴りが炸裂する。

 「いてーって、何かあるとそれだな、お前は」

 「うっせ、何度も同じ事繰り返させんのはてめーだろ!」

 げしげしと何発も蹴り、落ち着いたようだ。

 「はぁ、はぁ…とりあえず判ったけど、何時からそれ言ってたんだ?」

 「一応婚約してくれた時だな…はやてにえらくからかわれた」

 「…1年一寸か…はぁ、そっか、子供…」

 一寸赤くなりながら考えるヴィータ。

 「ま、まずは結婚からだけどな、来年6月だから、準備始めねーとってはやてとか桃子さんが言ってたし」

 「ん…そいや、披露宴は両方でやるとかいってたよな」

 「地球とミッドでな、両方出るのが何人か居るけど、基本はどっちかだな」

 「そっか…うし、良彦、六課での仕事きっちりこなして、文句出させずに結婚するぞ」

 「あぁ、当たり前だっつの」

 ぽんぽんとヴィータの頭をなで、抱きしめる…この後仕事が無ければ、ゆっくりできるのにとか思いながら。
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ヴィータというか、守護騎士がそのままでは子供できないんじゃないかと言うのは、書いてる人の想像です、公式ではありません。

次回は隊舎が直った頃辺りを書こうかと思います。

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