昇格試験と魔王(マッド)サイエンティスト
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夏休みに入り、上級悪魔への昇格試験を受けることになった。
いやー、こう早く独立できるとはな。契約によりリインフォースを引き抜ける。
「っち、なんでお前が」
匙くんが文句をぶつくさ言っている。
「ま、実力だろうな」
「昇格試験は筆記と実技そして試合です」
「実技と試合って一緒なんじゃないんですか?」
「違います。実技はテーブルマナーとダンスなどです。試合は模擬戦闘」
「テーブルマナーか・・・・・」
大体はできるが、細かいとこは自信がない
「ですので、これから二週間試験に向けてシトリー家でマナーから悪魔のこと、全て教えますので覚悟しておいてください」
「はい、わかりました」
シトリー家は厳しかった。寝る時間が週一時間だぞ!!てか、食べる時全てが試験みたいなものだった。
折角の料理が冷めることなんてザラだ。
「ふむ、ダンスとテーブルマナーは大丈夫ですね。しかし、筆記が不安です」
「大丈夫だ。問題ない」
「それは大丈夫じゃないだろ」
リインフォースが心配してくれた。
「ま、一時間待ってくれそれで、一回試験してくれ」
「わかりました、では」
全員外に出ていった。
こういうのって、裏技を使わなきゃな。
瞑想して精神世界に入る。
「あえて言おう、バレなきゃカンニングじゃねーんだよ」
「わかりました」
交渉のすえ、説得できた。
「俺は手伝う気満々だったぜ」
歴代最も優秀な頭脳を持っていた方だ。
名前は高嶺清麿だそうだ。
「頼むぞ清麿」
「任せろ」
時間のようだ。肩を揺らされた。
「寝ていたようですが大丈夫ですか?」
「瞑想だ」
「そうですか、では、こちらへ」
どうやら、カンニングできないように囲んでいるようだ。
「始め」
問題用紙と回答用紙をひっくり返し清麿に変わる。
あっという間に回答用紙が埋まっていく。
全部の回答が埋まった。ちなみに最終確認するのは俺だ。
正しすぎて書いちゃいけないことを書いてるかも知れないからな。
日本語と英語で書かれていた。
悪魔語に書き直さねば、だが、十二分に時間はある。
「日本語と英語で書いたのはいけませんが回答スピードは素晴らしかったです」
「ありがとうございます」
「あとは、字の丁寧さですね。このドリルに書き取りをしてもらいます」
「はい」
小学生のやるようなドリルを渡された。
試験当日
「ふふふ、論文が来るとは」
そう、論文だった。内容はテロに対しての対策だそうだ。
まあ、書くのは清麿なんだけどね。今回は悪魔語でかかれている。
「ふー、まあ、これなら大丈夫だな」
簡単に内容を纏めると最悪を想定して最善を尽くす。だ。
実技、
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