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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第275話】
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故か顔を真っ赤にさせる美冬。

 言われなれてないお嬢様という呼び方で照れたのだろう。


「ヒルト、私もついでにお願い〜」

「またお嬢様は……。 この私を困らせる事も無いでしょうに……」

「……何だかんだで乗り気じゃん。 ふふっ♪」


 楽しそうに笑うと、舌をペロッと出す未来――。


「ヒルトが執事か……。 俺には中々想像出来ねぇが……に、似合ってるんじゃないか?」


 そんな理央を見ると、少し頬に熱を帯びてる気がした。


「おー。 私も楽しみー。 ヒルトー、当日は指名してやるー」

「ははっ、サンキューな、玲」


 マイペースな玲に反応すると、ここでラウラが咳払いし――。


「こほん! メイド服ならツテがある。 執事服も含めて貸してもらえるか聞いてみよう」


 ラウラの言葉に、クラス一同の視線がラウラに集中した。

 そんなラウラは、またも咳払いすると――。


「――ごほん。 シャルロットが、な」


 注目された事が恥ずかしいのか顔を赤く染め上げたラウラ。

 そして、いきなり話を振られたシャルの表情は困ったように眉を下げ――。


「も、もしかしてラウラ? それって、先月の……?」

「うむ。 ヒルトはクラス代表だ、これ以上仕事を頼むのは酷というものだ。 わかるだろ?」

「そ、そうだね。 ……訊いてみるけど、無理だった時はごめんね?」


 不安そうな表情のシャルに、俺は――。


「ははっ、そんな事で怒る奴が居るとは思わないさ。 ……んじゃ、シャルに任せたぞ?」

「……うん♪」


 輝くような笑顔で応えるシャルを見てから、黒板消しで書いた一夏シリーズを消し、でかでかと『御奉仕喫茶』とチョークで書く。

 メイド喫茶ではなく御奉仕喫茶の訳は、執事が入るからだ。

 そこそこ難航したものの、一組の出し物は御奉仕喫茶に決まって、俺もホッと胸を撫で下ろした。

 ……何で、俺を中心にしたヒルトシリーズを提案されなかったのか、疑問には思うが。
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