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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第275話】
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を、周りのクラスメイトはポカンとした表情で見ていた。
「ヒルトの言った甘味処もいいが、ここはやはりメイド喫茶だろう。 何より客受けはいいはずだ。 飲食店は経費の回収が行える。 ――という点では、甘味処も同じだが、メイド喫茶だと割高になっても来る客は多いはずだ。 それに――ヒルトの言った通り、来賓客も外部から来るし、招待券制で一般の客も今回は入れるのだろう? それなら、休憩場としての需要も少なからずあるはずだ。 ――ヒルト、どう思う?」
一通り言い切ったラウラは、俺に今言った事についての思いを訊いてきた。
「そうだな。 メイド喫茶ならうちのクラスは可愛い子も多いし、外部から来た男性客も喜ぶだろう。 中々の名案じゃないか、ラウラ。 流石は俺の夫だ」
「う、うむ」
俺の言葉に照れたのか、ラウラは視線を逸らした。
美冬や未来、セシリアやシャルは俺がこうしてラウラの事を「流石は俺の夫だな」と言っても、聞き慣れた為か反応はしない。
理由は、ラウラが俺を嫁というのに対する返しだとわかっているからだ。
それはそうと、そんなラウラとのやり取りをするも、未だにラウラの言った事を理解できてないのかポカンとしたままの一同。
「……俺としては名案だと思うが、皆はどう思う? 少なくとも黒板に書いた一夏シリーズよりかは良いと思うぞ?」
そんな俺の言葉に、いち早く反応したのはシャルだった。
「僕は賛成だよ。 それに、メイドがありなら執事もあり――ヒルトと一夏には執事を担当してもらえば良いと思うけど、どうかな皆?」
ラウラの援護射撃を行ったシャル。
一夏の執事姿が見られるという事もあってか――。
「織斑君、執事! いい! ナイスアイデアだよシャルロットさん!」
「それでそれで!」
「メイド服はどうする!? 私、演劇部衣装係だから縫えるけど!」
一夏が執事になるという事で、一気に盛り上がりを見せる女子たち――。
一方――。
「ヒルトさんの執事姿――あぁ、想像するだけでわたくし、胸が高鳴りますわ……」
両頬に手を添え、紅潮させるセシリアは妄想の真っ最中――。
「……ふふっ、またヒルトの執事姿が見られる……♪」
笑みが溢れるシャルも、前の@クルーズでの事を思い出してる様に見える。
「…………ふふっ」
静かに笑みを溢すラウラだが、瞼を閉じてる所を見るとやはり@クルーズでの事を思い出してる様に見えた。
「お兄ちゃんの執事……。 お兄ちゃん、試しに私の事をお嬢様って呼んでみて?」
「は? ……お嬢様、お戯れが過ぎますよ?」
「…………」
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