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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第275話】
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「ウーパールーパーは知らないけど、織斑一夏は女子を喜ばせる義務を全うせよ!」
ウーパールーパーを知らないと言われ、ポカンとする一夏を他所に、ヒートアップしていく女子は――。
「織斑一夏は共有財産である!」
「他のクラスから言われてるんだってば。 有坂くんはどうでもいいから、織斑くんを主役にする様にってうちの部の先輩もうるさいし」
……何気にどうでもいいって言われた俺の立場は一体……。
「ほら! 織斑君、私達を助けると思って!」
「メシア気取りで!」
……新たな宗教でも発足したのか?
織斑教祖――胡散臭さMAX過ぎて頭が痛い。
徐々にクラスの中が騒がしくなるが、生憎織斑先生は――『時間がかかりそうだから、私は職員室に戻る。 有坂、後で結果報告に来い』――という事で、副担任の山田先生しか居ない。
とりあえず騒がしくなったクラスメイトを静める為、手を叩いて注目させる。
「静かにしろ。 ヒートアップした所でクラス代表の俺としてはこんな案件を織斑先生に提出出来ないんだから。 それに、一部騒いでるが来賓客やチケットで来る一般の人達も居てうちのクラスの出し物がこんなんじゃ、笑われちまうぞ? 故に提案された織斑一夏シリーズは却下だ」
「「「ブーブー!」」」
ブーイングされるが、そんな事をいちいち気にしてたらいつまでも進まない。
「山田先生。 山田先生は何か提案とかありますか?」
座っていて暇そうにしていた山田先生に振ると、狼狽しながら――。
「えっ!? わ、私に振るんですか!?」
まさか振られるとは思わなかったのか、アワアワとした表情で何を思ったか――。
「え、えーと……わ、私はポッキーの何か良いと思いますよ……?」
「はい? ……提案を聞いたのですが?」
「はぅっ!? ご、ごめんなさーい! 先生何も浮かびませんでした!」
今にも泣きそうな顔で見つめてこられると、まるで俺が苛めてるみたいで後味が悪すぎる。
「……いえ、思い付かなかったのならばそれでいいので。 ……やっぱりここはベタに飲食関係かな? 甘味処とか――誰か、提案あるか? 何でもは良くないが、意見があれば聞くぞ?」
そんな俺の提案に、ざわざわと話し合うクラス一同――と。
「ヒルト、私に提案がある」
そう言って立ち上がったのはラウラだった。
無造作にのばしたプラチナの前髪が揺れ、赤い瞳が俺を見据えていた。
「おぅ。 ラウラ、言って良いぞ?」
「うむ。 私の提案というのは、メイド喫茶だ」
腕を組み、いつもの淡々とした口調でいい始めるラウラ
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