天空の巫女と空の鉄壁、灰竜
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「どうして言い切れるんですの?」
「滅竜魔導士を狙ったとしたら、ルーがいないのはおかしいわ。だったらナツとココロがいないはずよ。ま・・・ナツは暴れて捕まえられないでしょうけどね」
「んだとコラー!」
「そこ怒るポイントじゃねーと思うぞ」
ティアの言葉にナツがキレるが、それはいい意味で受け取れば『簡単には捕まらない』という事だ。
が、言い方が悪い為キレる。そしてそれにアルカがツッコむ。
「失われた魔法の使用者を狙ったとすれば、やっぱりルーがいないのは変。ナツとココロ、それからヴィーテルシアがいないなら話は別だけどね」
「・・・なるほどな。そういう事か」
「そういう事よ」
1人納得するアルカにティアは頷いて見せる。
が、他のメンバーは頭から?が消えない。
ティアは面倒そうに溜息をつくと、話を続けた。
「ウェンディは治癒魔法が使える。ルーの魔法、大空は回復や後方支援を得意とする・・・2人の共通点といったら、これくらいしかないの」
「そうか!」
「「「さすが姉御!」」」
「やっぱり姉御なんだ・・・」
「誰を回復及び復活させるか、なんて細かいトコまでは解らないけどね」
ルーシィが呆れたようにツッコみを入れる。
すると、ふと思い出したようにココロが口を開いた。
「あの、ティアさん」
「何」
「ブレインさんって人が言ってたんですけど・・・空の鉄壁って何ですか?」
聴き慣れない言葉の事をすっかり忘れていた。
「ひどいよー!皆して忘れてー!」というルーの叫びが聞こえる気がするが、空耳だろう。
「空の鉄壁・・・なるほど、ルーに似合う異名じゃない」
「そうなのか?」
グレイが首を傾げると、ティアが頷く。
「アイツが本気を出せば、全ての魔法を弾くほどの鉄壁を創れる。ここにいる全員が1番強い魔法を放ったとしても崩れない程の、ね」
「マ、マジかよ・・・」
あのルーがそんな凄いものを創れるとは思えないのか、ナツが呟く。
「ナツのバカー!僕だってそれくらい出来るよー!」と聞こえる気がするが、これも空耳だろう。
「・・・となれば」
「やる事は1つ」
リオンとヒビキが呟く。
全員の表情に真剣さが現れる。
「ウェンディちゃんとルー君を助けるんだ」
「エルザの為にも」
「ハッピーもね」
イヴ、グレイ、ルーシィが続ける。
「おっし!」
ナツは気合を入れるかのように声を上げると、拳を突き出した。
「行くぞォ!!!!!」
『オオッ!!!!!!』
ナツの号令と共に全員が拳を突き出し、雄叫びを上げる。
先ほどまでバラバラだった連合軍は、今、1つ
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