天空の巫女と空の鉄壁、灰竜
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「きゃあああああ!」
「うああああああ!」
「ナツー!うわー!」
緑のような黒のような色合いの魔力と共に、ウェンディとルー、ハッピーは姿を消す。
「ウェンディー!」
「ハッピー!」
「ルー!」
それを見たシャルルとナツ、アルカは叫び声を上げた。
「うぬらにもう用はない。消えよ!」
そう言うと、ブレインは再び杖を揮う。
その先から怨霊のような魔力が放たれ、上空から連合軍に襲い掛かった。
「ふせろォーーっ!」
少しでも喰らうダメージを減らす為、全員その場に伏せる。
そしてブレインの魔法は真っ直ぐに連合軍を狙い―――――――
「岩鉄壁!」
「大海無限球!」
壁のような状態で固まった地面から幾つもの岩の柱が飛び出す。
更にその隙間を無数の水の球体が飛び、魔法へと直撃した。
ブレインの放った魔法は岩と水によって完璧なまでに防がれる。
「ジュラ様!」
「おおおっ!」
「ティアっ!」
伏せるメンバー達に背を向ける形で立っているのは、ジュラとティア。
「すごいや!」
「ありがとう。助かったよ」
「アンタも何気にありがと」
ルーシィは自分の上に覆い被さるようにして守ろうとしてくれたヒビキに礼を言う。
煙がゆっくりと晴れていく。
「あいつらは!?」
起き上がったナツはすぐさま前を見るが―――――
「いねぇ!」
「どうやら逃げられたようだな」
そこに六魔将軍の姿はない。
あるのは地に落ちた天馬の残骸だけだ。
「ウェンディ」
「ごめんなさいシャルルちゃん、私のせいで・・・」
「ココロのせいじゃない。僕も何も出来なかったし・・・」
俯くココロにアランが優しく声を掛ける。
「くそっ・・・」
目の前でルーが連れて行かれた事に対する怒りや自分の力不足をぶつける様に、アルカは地面を殴り付けた。
「完全にやられた」
「あいつ等、強すぎるよ」
悔しそうに顔を歪めて呟くレンとイヴ。
「ジュラさん、無事でよかったよ・・・序でにお前もな」
「いや、危うい所だった」
「そのキズ・・・」
リオンの言葉にジュラは刺された傷を見せる。
包帯は巻いてあるものの、そこにはじわっと血が滲んでいた。
「今は一夜殿の痛み止めの香りによって一時的に抑えられてるが」
「六魔将軍め、我々が到着した途端に逃げ出すとは、さては恐れをなしたな」
「アンタボロボロじゃねーか!」
到着した3人の中で1番ボロボロの一夜にグレイがツッコみを入れる。
「ティア、大丈夫か?」
「私は無傷だけど」
ヴィーテルシアが足元に
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