スーパーロボット大戦OG外伝
0526話
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た時は胸部に内蔵するとか言っていたと思うが……何か理由があっての事だろう。
そして最後に目に入ってきたのは顔。確かレモンから聞いた話によると、アシュセイヴァーをベースにと主張するグループと、全く新しく1から設計すると主張するグループがあり、コンペを行って最終的にはその両方を融合させた頭部にするようにアドバイスしておいたんだが……なるほど。確かにこうして見るとベースはアシュセイヴァーで間違い無いだろう。
顔の基本的なフォルムは一見するとアシュセイヴァーのもののようには見えない。アシュセイヴァーの顔で一番特徴的だった、頭部から後ろへと伸びている長い部分が無くなっているからだ。その代わりにどこかヒュッケバインを思わせるような頭部になっている。正確にはヒュッケバインとアシュセイヴァーの合いの子といった感じか。だが、良く見れば、そのベースがあくまでもアシュセイヴァーであるというのは分かる程度の面影が残っているのは分かるだろう。
ただしその合いの子というのが悪かったのか、ガンダムタイプの顔をしているヒュッケバイン。つまりは正義の味方っぽい印象とは真逆の、どこか凶悪な雰囲気を放っているように見えるのは俺の気のせいだろうか。
「さて、じゃあまずは新型機の性能発表を……いえ、いつまでも新型機というのは味気ないわね。まず最初に機体名の発表からにしましょう。シャドウミラーの持てる技術全てを結集して作られたフラッグシップでもあるこの機体。機体名は……」
そこまで言って、溜めるレモン。
……間の取り方が上手いよな。
皆の注目が十分に自分に集まってきたところで口を開く。
「ニーズヘッグよ」
「ニーズヘッグ?」
思わず聞き返した俺の言葉に、レモンは笑みを浮かべながら頷く。
「ええ。ニーズヘッグ。北欧神話に登場する黒光りする鱗と翼を持つドラゴン。世界樹ユグドラシルの根を囓り、世界を脅かす存在。他にも北欧神話における最終戦争ラグナロクを生き延び『嘲笑する虐殺者』の異名を持っているわ。まさに私達シャドウミラーのフラッグシップ機にこれ以上無い程にピッタリの機体よ」
いや、世界を脅かすとか、嘲笑する虐殺者とか色々と物騒極まりないんだが。
そんな俺の思いは他のメンバーの顔にも表れていたのだろう。レモンは再び口を開く。
「これから説明するこの機体の性能を考えれば、ラグナロクを生き残った嘲笑する虐殺者の名前を持つのもおかしくないと納得すると思うでしょう。それと黒い鱗云々に関しての説明はもう少し待って頂戴」
レモンの言葉に技術班一同が頷く。
それも生粋のシャドウミラーの技術班だけではなく、途中参加組であるマリュー、マードック、葉加瀬、フィリオまでもが頷いていた。
「さて、じゃあ早速ニーズヘッグの機体説明に入りましょ
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