暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
危機、到来〜
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俺達の横を抜けた。まさか狙いは・・・

「サチさん!」

「・・・っ!?」

見開いたサチの目が金色に染まる。

「サチはやらせない!」

身を捻って恋の一撃をかわし、蹴りを入れながらこちらへ跳ぶ。

「おまっ・・・またサチさんの身体を勝手に・・・」

「ちゃんとサチから許可もらったよ!私はサチを守るって決めたんだから!」


・・・俺と于吉より大分関係が良好なようで・・・

「・・・ごめんね、早貴ちゃん。この子は・・・」

気がつけばサチさんは元に戻っていた。

「いや、謝らなくていいよ。もうそいつに悪意がないのは解ってるからな。・・・つかよくそいつが出てくるな」

「うん、この子が一番戦いが上手なんだって。他の人達は戦いとかが苦手だって・・・」

「そっか・・・ごめんな、サチさん」


「え?」

「人を助ける為に使う手を誰かを傷つける為に使わせている・・・本当にごめん」

「・・・ううん。こんな状況じゃ仕方ないよ。戦えるのに戦わなかったら傷つく人がもっと増えちゃうから・・・今はできることを精一杯やらないと」


「・・・おい、何時まで無駄話をしている」

「別に無駄話って訳じゃないさ。なぁサチさん」

「うん。力・・・借りるね?」


俺とサチさんは姿を変える。

「っしゃあ、Aモード!」

「え、えっと・・・Gモード・・・?」

あ、採用してくれるんだ、それ。・・・さて、と。

「剛鬼、わりとガチで叩き込まないと恋は怯みすらしないぜ?」

「・・・ああ、解ってる。加減をして勝てる相手じゃない」

「やるしか・・・ないんだよね」


『っ、来るッス!』

恋の一撃を散開しながら回避する。・・・その一撃で地面にクレーターが出来たが。



「っとに洒落になんねぇな・・・!」


サチさんが槍を構え、突撃する。

「はぁぁ!」

それを恋は容易く弾き、サチさんに刃を振るが、それを弾いて・・・

「ライトフェザー!」

白い羽を撃つ。恋はそれを弾きながら何かを呟き・・・

「“燃える天空”」

・・・爆発がサチさんを呑み込んだ。

「サチさん!?」

「うぅ・・・!」

爆煙の中からサチさんが飛び出す。

「いい加減に目を覚ませ、恋・・・!」
剛鬼が恋に斬りかかり、俺も背後から接近する。

「リパル、剣!」

『ッス!』


リパルを変形させて剣を振り切る。・・・また闇の障壁に阻まれる。

「くっ・・・!?」

次の瞬間、恋の体から闇が吹き出し、その姿を変える。

「び、Bモード・・・」

『やっぱり使うッスよね・・・!』

「だが怯むわけにはいかな
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