番外4話『ウイスキーピークの夜』
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う思ってルフィたちを振り返ると「喜んでー!」
「……え?」
……あれ、幻聴か?
おかしいな。いくらルフィでもこんな怪しい誘いに乗るほど――
「肉あるか!?」
「俺様の武勇伝に腰を抜かすことになるぜ」
「おお、きれいなお姉さま方が俺をまっていやがる!」
――バカなのか?
声の順に、ルフィ。ウソップ、サンジだ。
3人がまるで子供みたいに顔を輝かせているのがこちらをまたなんともいえない気分にさせてくれる。
いくらナミと一緒にいたいからってちょっと俺選択を間違えたんじゃないだろうか。本気でそんな気分になって……いや、待った。
ナミとゾロが後ろで並んで、ルフィたちを呆れた目で見つめていた。
「……」
とりあえず、本当にとりあえず。
ナミとゾロの間にそっと体をすべり込ませておくとして。
「サンジってもう少ししっかりしてそうなイメージあったんだけど……本当は違うのか?」
思ったことを尋ねてみた。
それに答えてくれたのはゾロ。
「ああ、女が絡むとあいつはいつもあんなもんだぞ」
「……へぇ」
ナミに対して異常に紳士的で、ナミもそれを当然みたいに受け取ってるからナミの『先客』はサンジじゃないだろうか、なんて思ってたけどもしかしたら違うのかもしれない。現に今も鼻の下を伸ばしているサンジに対して、ナミの視線は嫉妬とか怒りとか寂しさとかそういうのじゃなくてただただ呆れというかそういう感じだと思う。そもそもナミなら自分の好きな男がほかの女に鼻の下を伸ばしていたらすぐにでも文句を言いそうなものなんだから、きっとそうだろう。
「この島のログはどれくらいでたまるの?」
ナミがイガラッポイに話を聞こうとしている間、俺だけ先に行く気にもなれるはずもない。特にやることもないので先に歓迎場へと足を運ぼうとしているサンジたちを見てみる……まぁ、確かにきれいな人も何人かい――
「――何見てるの、ハン「何も見てないですごめんなさい」
なんでばれた。
というか今イガラッポイと会話してなかったか?
「堅苦しい話はさておき、旅の疲れを癒してください」
そういってナミの肩を抱いて歩き出すイガラッポイ。ナミも「わ」と驚いたみたいだけど大して抵抗もみせないでそのまま歩き出す。
「……」
ナミの肩が誰かに、しかも今日初めて知ったおっさんに抱かれているというのはすさまじく不快な画だ。反射的にチョップでその腕を引きはがそうとして――
「――っ」
寸前でそれを止めた。
「ねぇ、ログは」
「まぁまぁ」
俺の動きに気づかなかったらしく、二人は俺に気づかずにそのまま足を運んで歓迎場となっているらしい酒場へと入っていく。
徐々に遠くなる二
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